■ チルチル・ミチル・その2

aquio2008-03-04

自宅から職場までの距離は約三百メートルほど。
鹿が歩いた跡をラッセルしながら、
林の中を通って職場に向かう。
昨日の日記に「青い鳥」のことを書いたが、
Wさんに聞いたところによると、
メーテルリンク」の戯曲「青い鳥」には、
意外な結末が用意されているのだ、という。
「チルチル」と「ミチル」が家に帰ると、
家で飼っていた薄汚い鳩が「青い鳥」に変わっていた。
ま、そこまでは誰でもが知っている粗筋なのだが、
戯曲にはまだその続きがある、という。
捜し求めた「青い鳥」は家の中にいた。
しかし、結局はその「青い鳥」も家から飛び立ってしまい、いなくなってしまう。
それが「青い鳥」の結末であるらしい。
メーテルリンク」はこの戯曲の中でいったい何を言いたかったのだろうか・・・?
また、Wさんに聞いたところによると、
青い鳥症候群/ブルーバード・シンドローム」と呼ばれる一群の身体・精神症状があるらしい。
一昨日、「私はこの職場に向いていない」、と辞表を提出したKさんの場合など、
まさしく、この「青い鳥症候群」にピタリと当てはまる。
自分に適した仕事に就ければ「幸福」になれるのだろうか・・・?
自分に適した仕事に就けたと思った途端、
その「青い鳥」は飛び去ってしまうかもしれない。
フライト・アテンダントの給料は高額であるらしいが、
給料の多寡という点を除けば、
仕事の内容は喫茶店のウエイトレスとほとんど変わらない。
いくら華やかに見える職業であっても、楽な仕事などあるはずはないし、
そこには必ず「人間関係」というややこしい問題が横たわっているものである。
「青い鳥」は「幸福」のシンボルではあるが、
では、いったい何が「幸福」であるのだろうか?
いったいどのような状態が「幸福」であるのだろうか?
「幸福」の対義語は「不幸」。
「自分が不幸であるかどうか」、一度自分に問いかけてみるのもいいかもしれないな。
「不幸」でなければ、「幸福」ということではないのだろうか・・・。
「幸福」でなくても、ひょっとしたら、「まずまず」の状態であるかもしれない。
「自分に適した職業に就けない」、
それを「不幸」と感じるから、「青い鳥」を探さなければならない破目に陥る。
自分に適した職業を探すよりも、
自分の好きなコトや、自分のやりたいコトを探した方が手っ取り早いかもしれない。
それに、「好きこそものの上手なれ」、という諺もある。
あ、好きなコトや、やりたいコトが見つからないから、「青い鳥」を探すのか・・・!?