■ うずうず

aquio2008-03-08

本来はもの作りをする人間なのだが、
気が付けば、
いつの間にかもの作りの道から大きくずれてしまった。
来し方は自分が望んで歩いてきた道であり、
大筋では間違ってはいなかった、とは思うものの、
近頃、「ちょっと違うんとちゃうやろか!?」
「この道をこのまま歩いていってもええんやろか!?」、
などという疑念が頭をもたげるようになってきた・・・。
仕事を抱えているというワケでもないし、
かといって、疑念を振り払うため、というワケでもないのだが、
とにかく、夜毎にスケッチ・ブックを広げては、
思いつくままにいたずら描きを楽しんだりしている。
そうしてたまった数冊のスケッチ・ブックを見直してみると、
中には使えそうなアイデアが、いくつかある。
もの作りをしたくてうずうずするのだが、
今の状況下では、そうは問屋が卸してくれそうにない・・・。
もの作りは自分との対話でもあるが、
近頃は、自分とお喋りする、その時間が無い。
一心不乱に木を削っていると、
時折、ふと自分を見つめている自分を感じることがある。
木を削っている自分を、後方からジッと見つめている自分がいる。
よく切れるナイフで木を削るのはとても気持ちがいい。
「なんて気持ちがいいのだろう・・・」、
と感じている自分を見つめるもう一人の自分がいる。
「まな板に向かっている自分を見つめているもう一人の自分がいる」、
料理研究家のDさんも、昔、同じようなことを言っていたなぁ・・・。
イデア・スケッチを眺めているうち、
からくり人形の新しいシリーズを思いつく。
不定期ではあるが、岡山の職場では「からくり人形塾」を開催している。
次回からは、このシリーズを展開してみることにしよう。
そのためには図面を描かなければならないし、試作もしなければならない。
少しは手作業に没頭する時間を持つことにしよう。
少しはうずうずも解消されるかもしれない・・・。