■ 佐治晴夫さん

aquio2008-03-22

「佐治晴夫」さんにお会いする。
「佐治」さんは立教大学東京大学で、
基礎数学と理論物理学を学ばれた後、
東京大学物性研究所、松下技研の主幹研究員、
宮城大学の教授・・・などを歴任された後、
現在は鈴鹿短期大学の学長の任に就いていらっしゃる。
あの、「1/f ゆらぎ」の世界的な権威でもいらっしゃる。
何年か前、某家電メーカーから、
「1/f ゆらぎ」という名の扇風機が発売されたことがあったが、
あの扇風機を開発されたのも、「佐治」さんであったのだ。
誰と対峙しても緊張などしたこのない私だが、
今日は、ちと、緊張してしまった・・・。
お話させていただいたのは二時間ほどであったと思うが、
ニュートン力学アインシュタインの関係、
死の床にあったピアニスト「グレン・グールド」の話、
パイプ・オルガンの話、
宇宙が誕生した瞬間のたとえ話、
宮沢賢治」のこと、「金子みすゞ」のこと、
シンメトリーとアン・シンメトリーの関係・・・と、
縦横無尽に話は発展し、そして収縮していく・・・。
難しい話を私にも解るように話してくださったのだが、
あれだね、頂点を極めた人っていうのは、実に「普通」であるね。
私の作品をご覧になり、
「この中に『1/f』の理論を入れると面白くなるよ」、とのアイデアも頂戴する。
椅子に腰掛け、ゆったりと寛いだ様子でお話されるのだが、
こちらは、その話題についていくので精一杯の状態であった・・・。
久しぶりにすべての脳細胞を使ったような気がする。
有馬温泉の「旬重」で夕食を召し上がる、ということであったので、
午後五時半ごろ、アトリエの前でお別れする。
大変に楽しいひとときであったな。
また、是非、お会いしたいものである。