■ MUSTANG FASTBACK・その7
「MUSTANG・マスタング」のブッシュがへたってきた。
ブッシュというのは、
車のいろいろな所に使われている緩衝材のこと。
人間の身体に例えれば、
骨と骨の間に位置する軟骨のようなものであり、
その素材はゴムであることが多い。
後部のリーフ・スプリングは、
前後二箇所のシャックルで保持されているのだが、
そのシャックルに使われているブッシュがへたってきた。
何しろこいつは四十二年も前の車であるから、
維持するだけでも、いろいろと手間隙がかかる。
修理工場のUさんにその交換を頼んでおいたが、
アメリカから新品のブッシュが届いたという連絡を受け、
某FM局へ出かけた帰り道に立ち寄ってみる。
何しろこいつは四十二年も前の車であるから、
錆がいたるところに浮いている。
ブッシュそのものの価格はそう高くはないが、
交換のための費用の方が高くつきそうであるな・・・。
軟らかな素材で作られたブッシュを装着した場合、
その乗り心地は向上するが、操作性に不安が出る。
硬いブッシュを装着すれば、
操作性は向上するが、乗り心地はレーシング・カーのようになってしまう。
ブッシュは小さな部品ではあるが、
その選定はなかなかに奥深く、難しいものがある・・・。
昨年は前後のブレーキをドラムからディスクに換えたし、
ショック・アブソーバーも新品に換えた。
ブッシュを交換したことで、足回りの調整はこれでいい、とは思うが、
そろそろ、エンジンのマウントも交換しなければならない・・・。
V型八気筒のエンジンは、前に二つ、後に一つのマウントで保持されている。
このマウントもブッシュの一種なのだが、
エンジンの振動は、後のブッシュの方により多くの負荷がかかる。
どうやら、後部マウントの交換の時期が来ているようであるな。
前の日記にも書いた憶えがあるが、
こいつは四十二歳。
私は六十一歳。
さて、どちらが先にくたばるのだろうか・・・。