■ バルー

aquio2008-07-08

午前六時五十分、落雷の音で眼が覚める。
しばらくして、猛烈な勢いで雨が降ってきた。
落雷の音が徐々に近づいてくる。
ひょっとしたら、停電ということもあるかもしれない。
朝ご飯を手早く作り、サッサと食べる。
今日は三宮で会議があるのだが、
その時間に遅れるワケにはいかない。
雷が遠のいた頃を見計り、
豪雨の中、長靴を履いて駐車場に向かう。
車の中で長靴を脱いでいたら、急に雨脚が弱まってくる。
なんとタイミングの悪いことか・・・。
濡れたスラックスが脚に絡まって気色が悪い。
午後四時、馴染みのカフェ「MOKUBA」に向かう。
カウンターのスツールに、実に個性的な顔立ちの若い女性が座っていた。
店主のKさんが、
「こちらピエール・バルーのお嬢さんのマイヤ・バルー」、と紹介してくれる。
ピエール・バルー」といえば、
あの、映画「男と女」の中で、
あの「アヌーク・エーメ」の亭主役を演じていた「バルー」ではないか。
実生活においても、何年間は「アヌーク・エーメ」の亭主であったはず。
今日はその「マイヤ・バルー」のライブが「MOKUBA」であるという。
そのポスターは「MOKUBA」の店内に貼り出されていたが、
ピエール・バルー」と「マイヤ・バルー」が親子であるとは気付かなかった・・・。
ピエール・バルー」はボサノヴァをフランスに紹介した人物であり、
「男と女」の主題歌の作詞者でもあったはず。
ピエール・バルー」のDNAがお嬢さんにどのように受け継がれているのか、
大いに興味をそそられるライブであったが、
残念、今日は早くアパートに帰らなければならない・・・。
いつかまた聴く機会もあるだろう。