■ 美篶堂

aquio2008-07-11

神戸の職場で、
「美篶堂 / みすずどう」の製品を扱うことになる。
今朝、その製品が段ボール箱に入って届いたのだが、
箱を開けてみて驚いた。
なんて美しいのだろうか。
製品そのものも美しいが、
クッション材として使われていた、
幅三ミリほどの裁ち落としの束の美しさといったら・・・。
そのクッション材さえも売り物になりそうなほどに美しい。
「美篶堂」については、
すでに多くのサイトで取り上げられていたりするから、
ここでは多くを語らないが、
その製本技術の確かさには脱帽するしかない。
「美篶堂」のホームページで調べたところによると、
ご主人は長野県伊那市美篶のご出身でいらっしゃるらしいが、
長野県には、この「みすず」という名を冠した店や会社が実に多い。
私は十三年ほど長野県に住んでいたことがある。
そのことはこの日記に幾度も書いたが、
「みすず」は現在の長野県、すなわち、信濃の枕詞なのであるね。
「みすず刈る信濃の真弓・・・なんとかかんとか」、という歌があったように思う。
歌は、「口説きもしないで、私が貴方を嫌うかどうか分からないでしょう?」
というような、色っぽい意味ではなかったかなぁ・・・。
上田市には「みすず飴本舗」という有名な飴屋もあったな。
果実を寒天や水飴で固めた、いわゆるゼリーの他に、
この店では新鮮なジャムもいろいろと作っていた。
酸味の効いたルバーブのジャムなどは絶品であったように記憶している。
確か、ドイツ文学やフランス文学の翻訳で有名な「みすず書房」も、
その創業者は長野県出身ではなかったろうか・・・。
さて、今朝届いた「美篶堂」からの段ボール箱の中には、
様々なノートや豆本が入っていたが、
店頭に並べる前に、表紙に「美篶堂」の刻印が入った茶と紺のノートを自分用に購入する。
さてさて、このノートに何を記そうか。
ノートの出来が素晴らしいだけに、迂闊なことには使えない・・・。