■ 京都

aquio2008-07-15

今日は京都で会議。
会議とは言え、
私は傍聴人として顔を出せばいいだけであるから、
こんなに楽なことはない。
余った時間を観光に割り当てることにする。
それにしても暑い。
裏路地をウロウロと歩き回るうち、
たっぷりと汗をかいてしまった。
「カレセン」にもてるためには裏路地の徘徊は欠かせない。
本能寺の西側、
麩屋町を南に下った辺りの蕎麦屋、「晦庵」に向かう。
京都というイメージからすれば、
この店の蕎麦汁は少し辛目に思えるが、
塩分補給という意味で、その塩辛さが汗をかいた身体に心地よい。
「晦庵」から麩屋町通りを南に下り、
錦市場」を烏丸の方面に向かってブラブラと歩く。
いつもの漬物屋「打田」でいつもの花大根を買い、
花大根をコリコリと齧りながら、四条通りを河原町の方面に向けて歩く。
祇園祭」が始まっているせいで、
辻のあちこちから、例の「コンコンチキチン」という祭囃子が聴こえてくる。
河原町筋を抜けた辺り、
高瀬川の一本西側にある喫茶店「フランソワ」で冷たいコーヒーを飲むことにした。
この店を始めて訪れたのは、今から四十三年ほど前のこと。
若い頃の思い出がいろいろと詰まっている・・・。
当時のことを思い出しながら寛いでいたら、
急に土砂降りの雨が降ってきた。
祇園祭」が終わらないことには梅雨が明けない、と言うから、
京都の梅雨明けを知らせる雷雨であるのかもしれない・・・。
雨が止むのを待ち、竹屋町通りにある割烹「はらだ」に向かう。
ご主人の原田さんと、女将のNさんがいつもと変わらぬ笑顔で迎えてくれた。
福井の川で釣り上げてきたばかりという鮎をご馳走になったが、
やはり、天然の鮎は違うねぇ。
洗いにした鮎の身があれほど甘いものとは思わなかった・・・。
鮎を炭火でじっくりと焼いてもいただいたが、
骨が柔らかいから、頭から骨ごとバリバリと食べられるし、
また、その「腸/わた」の美味いことといったら・・・。
「はらだ」では九時を過ぎるまで長居をしてしまった。
京都の夏は美味しいのであった。