■ トノサマバッタ
今日は「からくり塾」のある日。
今日から岡山の職場に出勤しなければならない。
そんなワケで、
今朝は六時に起床のつもりが、うっかり寝過ごしてしまい、
目が覚めたら、目覚まし時計の針は八時を差していた。
慌てて身支度を整え、駐車場に走る。
「からくり塾」は十時から始まるから、
なんとかそれには間に合いそうである。
中国道に車を乗り入れて驚いた。
走行している車の数がいつもの数倍ほどに多い。
世間は今日から三連休であることに思い当たったが、
世間から少し距離を置いて暮らしている私にとって、
連休とは、どこか遠い国の出来事であるように思える・・・。
佐用インターで料金を支払っていたら、
後方から黄色い「ホンダ・ビート」が近づいてきた。
ナンバーを確認すると、「からくり塾」の塾生である「悩む号」さんの車であった。
午後四時、「からくり塾」は終了。
暑い一日だった。
事務所で涼んでいると、開け放った窓から一匹の「トノサマバッタ」が飛び込んできた。
捕まえて体長を測ってみると、六センチを越える大物だった。
あれやこれやといじくっているうち、右前脚の爪を折ってしまう。
可哀想なことをしてしまった・・・。
まだまだこの辺りには虫の数も多いようだが、
家具作家のN君から聞いた話によると、
彼は工房の前庭に木屑を山積みにしているのだが、
その木屑の山に、カブトムシの幼虫がウジャウジャと生息しているらしい。
しかし、そのカブトムシにも近頃は異変が見られるようになった、と言う。
カブトムシは幼虫から蛹、蛹から成虫へと変態を遂げるが、
三月の末頃には、すでに蛹になったカブトムシを見ることがある、と言う・・・。
普通、カブトムシの幼虫が蛹になるのは五月の末頃か六月、と相場が決まっているのだが、
それが早まりつつあるらしい・・・。
桧林の中からは、ヒグラシの声が盛んに聴こえる。
そういえば、ヒグラシが鳴きだす季節も少し早くなったような気がする。