■ AAA・その2

aquio2008-07-20

この二十三日から、
兵庫県有馬温泉にあるギャラリー
「RETIRO D'OURO / レティロ・ド・オーロ」において、
第1回目の「AAA」展を開催することになっている。
「AAA」は「Arima Automata Association」、
つまり、「有馬からくり人形研究会」の略。
そのことは先日の日記にも書いたが、
当初、我々はこのからくり人形製作者集団の名前を
「神戸からくり人形研究会」とするつもりでいた。
略して「KKK」。
「しかし、3Kって、きつい・汚い・危険の3Kを連想させへんか?」
「そやけど、我々の仕事の実態は、きつい・汚い・危険の3Kそのまんまやんか」
「結婚でけへん、のKも入るでぇ」
「結婚できない神戸からくり人形研究会、かいな?」
「おっ、そら面白いな」
「KKKKの4Kやね」
「俺の神戸のアパートは3DKやで」
「俺、なんか悲しうなってきたわ」、
などという意見が続出したため、
会の名前を「AAA」に変更せざるを得なかった、のだった・・・。
さて、明々後日はギャラリーへ作品を搬入しなければならない。
「AAA」に参加するメンバーの数は四名。
「一人あたり十点の新作を出展すること」、と決めておいたのだが、
どうにも十点の新作を用意できそうにない。
「十点の新作」、とそう決めたのは私なのであるが、決めた私がその約束を守れそうにもないのである。
さて、困った・・・。
私は「AAA」の発起人であるし、四人のメンバーの中における最長老でもあるから、
「発起人であり長老でもある貴方が約束を守れんでどうする!?」、
などという非難の声が聞こえてきそうであるね。
さて、困った・・・。
「ギャラリーのスペースは限られている」
「年寄りは後進の若い君達に道を譲らなければならない責務がある」
「ここはひとつ、涙を呑んで君達にスペースを譲ろう」
「私は四つほどのスペースをいただければそれで十分・・・」
「しかし、だからと言って、『私に借りができた』などと決して思わないで欲しい」
「私も君達に『貸しを作った』とは決して思わないであろう」
「私はそうしたいからそうするのであるから、ね」、と言ってみよう。
皆は感激してくれるに違いない・・・。