■ フジタニ・ニテハル画伯 / 再び

aquio2008-08-03

あの「フジタニ・ニテハル」画伯が、
「人形劇団みのむし」の「飯室康一」さんを伴って
神戸の職場にいらっしゃる。
お聞きするところによると、
どうやら旅の途中で財布を失くしてしまわれた模様。
先日も岡山で同じようなことを仰っていたが、
今朝お会いすると、
その首には緑色のネッカチーフを巻き、
左手には「ダンヒル」と思しきパイプを持っていらっしゃる。
また、その頭にはピンクのベレー帽が乗っかっている。
数日前にはそのような小物は無かったはず。
無駄な買い物をしたりするから、
パリに帰るための旅費がなかなか貯まらないでいるのだ。
とは言え、私は彼の才能を惜しむ者であるから、
今日も彼に一枚の肖像画を描いていただくことにした。
題は「N氏の憂鬱」。
あまりにも出来が素晴らしいので、
画伯には「ピカソ」のサインをしていただく。
見ていると、彼のもとには次から次へと客が訪れる。
若く美しい女性が現れたりすると、
「私、実は裸婦像が得意なんです」
「貴方を描かせてくれませんか」、などと口説きにかかる。
だから、絵描きやからくり人形師は油断ならない、などと噂されたりするのだね・・・。
今日は有馬温泉の夏祭りの日。
「烏賊焼きとビールをご馳走しまっせ」、というK氏の甘言に乗せられ、
どうやら、「フジタニ」画伯は烏賊焼きの屋台の横で似顔絵を描くことになっているらしい。
烏賊焼きとビール・・・。
明後日からは、画伯は長野県の飯田市に出かけられるという。
飲みすぎが心配であるね。
パリに帰るための旅費がなくなってしまいはしないか、と気にかかる。