■ メルクリン

aquio2008-08-06

明石市にお住まいのSさんが、
山ほどの「märklin / メルクリン」を持っていらっしゃる。
メルクリン」はドイツの鉄道模型のメーカー。
聞くところによると、
この「メルクリン」のコレクションは、
Sさんのお父様が生涯に亘って集められたものであるらしいが、
そのお父様も五年前にお亡くなりになったらしく、
Sさんやお母様には、
これら遺されたコレクションの価値がまったく解らない。
で、価値の解る人に譲りたい、というお話であった。
これはSさんに対する悪口ではないが、
価値の解る人にとっては宝物であっても、
価値の解らない人にとっては、ただのガラクタでしかない。
元来、コレクションとはそういう性質のものなんだろう。
素晴らしいコレクションであったが、
その保存状態は相当に悪く、
ほとんどの模型に「錆」が回ってしまっていた・・・。
肝心のモーターの部分が錆びついている模型もあれば、
車輪がまったく回転しない模型もある。
さて、これをどのように判断すればいいのだろうか・・・。
私にはこれを判断する基準のようなモノがない。
メルクリン」のマニアであるHさんに来ていただき、
総合的に判断していただくことにした。
画像は「メルクリン」の3170。
本来であれば、これにはやはり木張りの客車もあったはずだが、
それもどうやらどこかに失くしてしまわれたらしい。
実に惜しい・・・。
しかし、いくらその保存状態が悪すぎるとはいえ、、
一コレクターが生涯に亘って集められたものであるから、徒や疎かには扱えない。
なんとか息を吹き返してやりたいものである。