■ インターンシップ・その2

aquio2008-08-19

今日は金沢からインターンシップ生のN君がやってくる日。
午後一時に私のアトリエで会う約束をしている。
九時発の新幹線に乗らなければとうてい間に合わないのだが、
今朝は午前九時に起床。
うっかり寝過ごしてしまった。
昨夜の飲みすぎが祟ったに違いない。
てきぱきと身繕いを整え、タクシーに乗って東京駅に向かう。
途中、N君の携帯に遅れる旨の連絡を入れる。
午後三時、アトリエに到着。
N君はすっかり待ちくたびれていた。
すまぬ、すまぬ・・・。
さて、今日から一週間ほど、
N君は私のアトリエで実業の世界の厳しさを体験することになっているが、
私のモットーは「人に優しく・自分にはもっと優しく」であるから、
厳しさという点において、彼は人選を誤ったとしか思えない。
しかし、ま、せっかく私を選んでくれたのであるから、
ガッカリと肩を落とした状態で金沢に帰すワケにはいかない。
厳しい実業の世界に生きるタフな男を演じられればいいのだが、
どう演じればいいのか、がさっぱり分からない・・・。
とりあえず、眼を細めてN君を睨みつけることから始める、ことにした。
タフな男を演じるには、やはり口数は少ない方がいいだろうし、
口の端を「ヘ」の字に曲げているのも効果があるかもしれない。
などと考えていたら、
「Nさん、さっきから何をニタニタ笑ってるんですか?」、とFに指摘を受けてしまった。
N君は何を求めて私のアトリエにやって来たのか。
そのあたりの本音は聞きだせたが、
さてさて、それをどのように具現化して伝えればいいのだろうか・・・。
今夜からN君は私のアパートに寝泊することになっている。