■ 天の川

aquio2008-09-08

昨日は午後十時に神戸の職場を出発。
午前〇時に自宅に帰り着く。
玄関の扉を開けようとして、
夜空のあまりの美しさにしばし見とれてしまった。
この田舎に住んで二十年が過ぎようとしているが、
これほどに美しい星空を眺めるのは本当に久しぶりのこと。
満天の星空。
玄関の階段に腰掛け、煙草に火をつけて夜空を眺める。
七月から八月にかけては真上に見えるはずの「天の川」も、
三十度ばかり西側に移動したかのように見える。
そういえば、
「天の川」を見るのは、今年はこれが初めてではなかっただろうか・・・。
「天の川」のことを「MILKY WAY」と言うが、
確かに、ミルクを夜空に薄っすらと流したかのようにも見える。
星空を眺めているうち、長男の言った言葉を不意に思い出してしまった。
あれは、長男がまだ小学生の頃であったと思うが、
その頃、私たち家族は長野県の白馬村に住んでいた。
長男と二人して星空を眺めていたら、
「お父さん、人間っていったい何だろうね?」、と長男が不意に訊いてきたことがあった。
「さぁ、お父さんにも分からない」
「人間って小さいね・・・」
「小さいけど、大きいとも言えるかなぁ・・・」
「何が大きいの?」、
などと答えの出ないことを延々と話し合ったことを思い出す。
「天の川」を眺めているうち、すっかり体が冷えてしまった。
庭では秋の虫が鳴きだした。
星空を写真に撮ろうとしたが、
シャッター・スピードが固定されているカメラでは上手く撮れなかった。