■ 真珠

aquio2008-09-21

かねてからご相談のあった、
「真珠をモチーフにしたからくり人形」の制作について、
Sさんがアトリエにいらっしゃる。
「真珠」といえば、
誰もがまず思いつくのは「豚に真珠」ではないだろうか。
「鏡よ鏡、鏡さん。この世で一番美しいのはだ〜れ?」、
というのは、例の「白雪姫」の継母の台詞だが、
1 : 鏡の前の椅子に太ったオバサンが座っている。
2 : 鏡には太ったオバサンの姿が映っている。
3 : オバサンが真珠のネックレスを首にあてると、
4 : 鏡が反転して、鏡には真珠のネックレスをかけた豚が現れる。
というからくりを考え付く。
自画自賛めくが、素晴らしいアイデアではないか。
一連の起承転結もしっかりしている。
「どうよ、こんな動きのからくりは?」、と言うと、
Sさんは大笑いしていたが、
「面白いけど、企画は通らんだろうね」、という返事であった。
婦人服売り場で働く女性に聞いた話だが、
「マネキンが着てるのとイメージが違いすぎるのよね」、とほざくオバサンが多いらしい。
「そりゃぁ、あんたが太りすぎているからよ」、などと本当のことは言えないから、
「お客様はバストがご立派でいらっしゃいますから」、と言うことにしているらしい。
「バストも立派だけど、腹はもっと立派よ」、と言ってやりたい時もあるらしいが・・・。
しかし、「豚に真珠」のからくりはオバサンにもうけるのではないだろうか。
「豚に真珠」のからくりを見せたところで、
オバサンは自分がからかわれているとは思わないに違いない。
「あらぁ、この豚さん○○さんの奥様にそっくり」、などと言うに決まってる。
しかし、ま、真珠は女性商品であるからして、無用な摩擦は避けることにした。
「真珠は人魚の涙」と言うから、
「人魚/マーメイド」をモチーフにしたからくりでいくことに決める。
さて、あとは予算をどうするか、なのであるね。