■ 整理・その48 / GABBY HAYES
「GABBY HAYES / ギャビー・ヘイズ」をモチーフにした
しかけ絵本を入手する。
「ギャビー・ヘイズ」は、
あの「ジョン・ウエィン」などと共演していた映画俳優。
もっぱら西部劇にばかり出演していた俳優だが、
彼が主演の映画は一本も作られなかったはず。
「映画の中でギャビーはギャビーを演じる」、
という言葉が残されているが、
それほどに彼は存在感のある助演男優であり、
今も西部劇といえば、
必ず人の口の端に上る俳優であったらしい。
どの映画にも、
必ずもじゃもじゃの鬚面で出ていたらしい。
しかけ絵本の表紙には
「TALL TALES FOR LITTLE FOKS」と印刷されている。
「荒唐無稽な小さな物語」とでも訳せばいいのだろうか。
表紙を開けると、
「ギャビー」の顔とカウボーイ・ブーツを履いた足が折りたたまれていて、
顔と足を引き伸ばすと、カウボーイの姿をした「ギャビー」が現れる。
次のページを開くと、
サーカスの猛獣使いの姿をした「ギャビー」が現れる。
で、次のページを開くと、
右腕にオウムを乗せ、左腕に大きなナイフを持った海賊の「ギャビー」が現れる。
ウイスコンシンの「Samuel Lowe Company」が一九五五年に出版したしかけ絵本。
訳してみないことには解らないが、
どうやら、「ギャビーおじさん」がカウボーイになったり、
宇宙飛行士になったり、サンタクロースになったりして、
冒険を繰り広げるという物語が書かれているようである。
この本が出版された一九五五年といえば私がまだ九歳の子どもであった頃。
その二年後に世界初の人口衛星「スプートニク1号」が宇宙に飛び出すのだが、
そのせいか、描かれている宇宙飛行士のコスチュームはどことなくSF映画っぽい・・・。