■ ガリバー&人魚姫

aquio2008-11-02

からくり人形の制作を急いでいる。
H百貨店への納品は今月の二十四日。
あと三週間ほどしか残されていない。
その動く仕組みはT君とH君に任せているから、
まったく心配はないのだが、
肝心の人形のデザインがなかなか出来上がらないでいた。
人形のデザインは私の受け持ちだが、
一つのテーブルの上に約十体もの人形が載るのであるから、
人形それぞれのフォルムや色に違和感が出ないよう、
統一感を持たせなくてはならない。
そこんところが非常に難しい・・・。
今朝、その方針を固める。
方針が固まってしまえばあとはとても簡単。
以前に仕上げたガリバーのフォルムに修正を加え、
「人魚姫」のデザインを仕上げる。
歯車に接着されたクランクが回転することにより、
人魚の下半身が上下に波打つように動き、右腕と左腕が交互に少しずつ前後に動く。
架空のシリンダーの中を架空のピストンが上下する様をイメージし、
その上死点と下死点の位置を想定しながらデザインを決めていく。
こう書くといかにも難しそうな作業のように聞こえるが、
慣れてしまえばどうってことはない。
さて、「人魚姫」のデザインだが、
人魚であるから、その上半身は「裸」ということに相場は決まっている。
しかし、大勢の子どもたちがハンドルを回して遊ぶからくりでもあるから、
その裸体の表現には十分に配慮しなければならない。
私としては90:60:90あたりの体形が理想なんだけどさ。
男からのクレームはまず出ないだろうが、
ひょっとしたら、口うるさいオバチャンたちからのクレームがあるかもしれないな。
ちょっと寸法を間違うと、腰が悩ましげな動きをしてしまう・・・。
それにしても、つまらないことに気を使わねばならない時代になったものである。