■ BOXBEUTEL / ボックスボイテル

aquio2008-11-17

昨晩から岡山の自宅に戻っている。
今朝、岡山の職場に出勤してみると、
I君が何やらからくり人形らしきものを作っていた。
「それはどう動くの?」と訊くと、
「ハンドルを回すと山羊の頭と脚が動く」
「更にハンドルを回すと、山羊が『メェ〜』と鳴く」、
というからくりであるらしい・・・。
「それで?」と更に訊くと、
「それで、って?」、という答え。
実につまらない!
哲学のない美しいものよりも、
哲学のある汚いものの方が数段優れているはず。
からくりとはいえ、そこには何らかのメッセージがなければならない。
ただ山羊が「メェ〜」と鳴くだけのからくりなど、
小学生でも手先の器用な子なら作れてしまう・・・。
仕方がないから、アイデアを提供してやることにした。
「ドイツのフランケン地方では美味しいワインが産出される」
「フランケン・ワインは独特な形の瓶に詰められている」
「その瓶のことを『BOXBEUTEL / ボックスボイテル』と呼ぶ」
ボックスボイテルとは山羊の陰嚢のことである」
「どや!?確かにそんな形をしてるやろ!?」
「ワインの入った瓶の前で山羊がフランケン・ワインを飲んでるねん」
「ワイン・グラスを口に運ぶたび、ヤギは『ウメェ〜』と鳴きよんねん」
「なっ!?」
「それでな、山羊はエクスタシーを感じよるねん」
「でな、山羊のあそこがヒクヒクと動くねん」
「どや、こんなからくりは!?」、と言うと、
「それのどこに哲学がありますねん?」、と言い返しやがった。
絵まで描いて説明してやったのに・・・。
生意気な奴である。