■ 徹夜・その1

aquio2008-11-22

今月の二十六日、
西宮北口駅前に「西宮ガーデンズ」がオープンする。
そのための大型からくり人形の制作を進めているのだが、
今朝、岡山の職場に出勤して驚いた。
この進捗状況ではとても期日に間に合いそうにもない。
駆動部分の制作はH君とT君に任せることにし、
私にしか出来ないことの制作に取り掛かることにした。
整形済みであった二十体ほどの人形の着色に取り掛かる。
水で薄めた下塗り剤を満遍なく人形の体に塗り、
乾いたところで、下塗り剤を重ね塗りする。
しかし、室内温度が低いから、なかなか塗料が乾かない。
下塗り剤が完全に乾いたら、
二百四十番のサンドペーパーで「ばり」をこそげ落とす。
「ばり」を落とした人形のボディにアクリル塗料を薄く塗りつけていく。
乾いては塗り、乾いては塗り、の単純な作業だが、
色によっては、何度塗り重ねても色むらがでてしまう。
また、あまり色を塗り重ねると、
乾いた時に「剥離」などという厄介な問題が出てくることもあるから、
限度を見極めながら、薄く溶いた絵の具を慎重に塗り重ねていくしかない。
鯛の背中に乗る「恵比寿」を仕上げる。
鯛の背中に乗る「大黒」を仕上げる。
亀の背中に乗る「浦島太郎」を仕上げる・・・。
作業机の上に少しずつ完成品が並んでいく。
完成品を並べながら、
それぞれの色の彩度と明度に違和感が出ないよう、微妙な修正を加えていく。
気がつけば、夜は白々と明けはじめていた。
先日から咳が止まらない。
症状が悪化しなければいいのだが・・・・。