■ 整理・その2・JACK IN THE BOX

aquio2007-11-10

イギリス「LIBERTY/リバティ」社製の
「JACK IN THE BOX/びっくり箱」。
今から約二十五年ほど前、
富山市の「LIBERTY」ショップで求めたモノ。
富山に住む義弟の家に遊びに行った時のこと。
長男が小学三年生、
次男が小学一年生の頃であったと思う。
まだ、三男は生まれていなかった。
美しい色と形の「びっくり箱」だが、
留め金が無くなっているため、
蓋が開きっぱなしになってしまっている。
蓋が開きっぱなしの「びっくり箱」であるから、誰も驚かない・・・。
留め金を失くしてしまったのは、
多分、三人の子どものうちの誰か、であろうと想像がつく。
自分のコレクションとして購入したモノだが、
おもちゃは遊んでこそおもちゃ。
汚れた部分や壊れた部分に、
我が家の歴史がある、とそう思うようにしている・・・。
別の留め金で代用しようとしたこともあったが、
オリジナル性が損なわれるのではないか、
と判断し、壊れたままで本棚に飾っていた。
手のひらに乗るほどの大きさの「びっくり箱」。
木製の箱は「LIBERTY」の小紋プリントの生地で覆われており、
同じ生地で人形のボディと帽子が作られている。
本棚に二十五年間放置していたにもかかわらず、
今も、その生地は少しも色褪せていない。
顔の部分を指先で弾くと、コッコッ、と乾いた音が返ってくる。
どうやら、顔の部分は土で作られているようで、
その土製の顔にスプリングが取り付けられている。
確か、売り場には様々なプリントの「びっくり箱」が売られていて、
手描きされた顔も、一つ一つ、その表情が違っていたように記憶しているが、
多分、中でも、この子が一番の器量好しだったのだろう。
その後、「LIBERTY」の店を見つける度、
この「びっくり箱」がないか、と探してはいるのだが、
妻の記憶によると、
「『LIBERTY』のバーゲン・セールの会場で買ったモノ」、ということであった。
その記憶が正しければ、この「びっくり箱」は売り尽くし品であった、ということになる。
多分、もう二度と手には入らないモノなんだろう・・・。