2004-01-01から1年間の記事一覧

■ ボビン・レースのオーナメント

サンタクロース、天使、樅の木、トナカイ、 雪だるま、天使、星、雪、クルミ割り人形。 旧・東ドイツ、 チェコとの国境に近い「エルツ山地」から、 今年も様々な「ボビン・レース」のオーナメントが届く。 さる貴夫人が蜘蛛の巣を眺めていて思いついたとか、…

■ ドイツ土産

Mさんがドイツから帰国する。 お土産にカエルのフィギュアをいただく。 袋の中の説明書には、 「このカエルは中南米に生息する毒ガエルです」 「メモ・クリップとしてお使いください」 「ポケットに入れると胸飾りとしても使えます」と、 印刷されている。 …

■ 神隠し

アトリエでは「神隠し」が頻繁に起きていた。 ほんの少し眼を離した隙に、 置いたはずのコンパスや定規が無くなり、 トイレに立ったその間に、 仕上げた部品の行方が分からなくなってしまう・・・。 そして、不思議なことに、 探すのを諦めかけたころになる…

■ LEGO/レゴ

使われなくなってしまった 子どもたちの部屋から、 バケツ二杯分の「LEGO」が出てきた。 この部屋が使われなくなって久しい・・・。 「LEGO」を子どもたちと組み立てたことが、 つい昨日の出来事のように思える。 その三人の子どもたちも巣立っていってしま…

■ LOTHAR MEGGENDORFER

ドイツへ出張していたAが帰国する。 土産にミニチュアの仕掛け絵本を買ってきてくれた。 仕掛け絵本の父と呼ばれる 「ロタール・メッゲンドルファー」が制作した 「LIEBE KINDER,AUFGEPASST!」のレプリカ。 十九世紀の中頃、 メッゲンドルファーは二十五人…

■ 不器用元年

昭和三十五年、 今から四十四年前の今日、 社会党委員長であった「浅沼稲次郎」が刺殺される。 浅沼稲次郎を刺したのは、 右翼思想に傾倒していた「山口二矢/やまぐちおとや」。 当時、山口二矢はまだ十七歳の少年だった。 その暗殺のシーンは繰り返しテレ…

■ 性興奮的冬虫夏草

Fさんがアメリカに移住して何年になるだろう。 Fさんと出会ったのは今から十年ほど前、 渋谷の百貨店で開催された 「創作おもちゃフェスティバル」の会場においてであった。 その後、Fさんは仕事の都合でアメリカに転勤になる。 今朝、そのFさんから小包…

■ お天気ハウス

我が家にはテレビが無い。 あるにはあるが、まったく映像が映らない。 故障してから数カ月が経つというのに、 家族の誰もが買い換えようとはしない・・・。 テレビが無い生活というのも、 慣れてしまえば、結構、快適。 テレビが無くても一向に不便を覚えな…

■ SCHUCO/シュコー・その3

シュコーのマイクロ・レーサー「ホット・ロッド」を入手。 一九六三年に製造されたもの。 底部には「MADE IN WESTERN GERMANY」、 と打刻されている。 ドイツが東西に分断されていた時代に造られた、 一九三二年型フォード・クーペのホット・ロッド仕様。 一…

■ 傍若無人

馴染み喫茶店の営業時間は深夜十二時まで。 近くにニュー・タウンがあるからか、 昼も夜も、 一杯の美味しいコーヒーを求める客で 店はいつも賑っている。 店の裏には 喫茶室とほぼ同じ広さの 庭が設えられている。 客足の途絶える午後十一時頃になると、 そ…

■ きみのばんじろう

兵庫県・柏原(かいばら)町を訪れる。 訪問した先のご主人から、 「きみのばんじろうたべる?」、と問われる。 何のことやら分からない・・・。 訊いてみると、 「ばんじろう」は「グァバ」の和名であり、 「黄実の蕃石榴」と書くらしい。 「きみのばんじろ…

■ さんま

さんまが急に食べたくなり、 車を駆って夜の国道176号線を走る。 誘蛾灯に引き寄せられる虫のように、 辺りでもひときわ明るい照明の一膳飯屋に入る。 五人の元気のいい年輩の女性達が働いていた。 店内はとても清潔に保たれている。 まずは目当てのさん…

■ 収集癖

ビー玉にベッタン(面子のこと)。 子どもの時代、夢中になって集めたもの。 ビー玉やベッタンは 遊びの道具であるとともに、 仲間との大事な コミュニケーション・ツールでもあった。 珍しい色のビー玉を持っている子は 皆から羨ましがられ、 たくさんのビ…

■ ブリット

神戸からの帰り道、 ビデオ・ショップでDVDを一枚買う。 スティーブ・マックイーン主演の「ブリット」。 この映画の封切りは1968年。 マックイーンが駆る「マスタング390GT」と、 ダッジ・チャージャーとの「カー・チェイス」で有名になった映画…

■ Schloss Farrach

今日からオーストリアのツェルトヴェグで、 「PUPPENーKUNST/第十回・世界人形展」が始まる。 「第二回・世界人形展」に招待されて、 私が初めてツエルトヴェグを訪れたのは八年前の夏。 人形展の主宰者はシルビア・ハートレヴさん。 「Schloss …

■ 朱雀門

奈良の西大寺市から帰る。 会議場は「平城宮跡」のすぐ近くだった。 窓から復元された「朱雀門」が見える。 退屈な会議を早々と抜け出し、 修復工事が進行中の「大極殿」から 朱雀門までの散策を楽しむ。 台風二十一号の影響が残っているのか、 風が結構強い…

■ 子ども仕様

ドイツ製の子ども仕様の箒とデッキ・ブラシ。 子ども用といっても、 大人用のモノをそのまま少し小さくしただけで、 その作りはとてもシッカリしている。 親にとって、 掃除は日々の単調な労働であるかも知れないが、 労働というものの概念を持たない子ども…

■ SCHUCO/シュコー・その2

ドイツ「シュコー」社の 「アウト・ウニオン・タイプC」を入手。 前々から欲しくてたまらなかった ゼンマイ仕掛けのブリキのおもちゃ。 1939年、 ドイツがポーランドに侵攻し、 イギリスとフランスがドイツに宣戦布告して 第二次世界大戦が始まる。 「…

■ トア・ロード

東京からOがやって来る。 二人でトア・ロードのジャズ喫茶 「MOKUBA/木馬」に向かう。 この店は適度に汚れが行き届いていて、 オジサンたちにとってはなかなかに居心地がいい。 ビールとシチューとパンの軽い夕食をすませ、 「店の前の掃除が行き届いてい…

■ WOLFGANG/狼玩具

本棚の整理がなかなか終わらない。 一番上の棚の整理をしていたら、 今度はグリーティング・カードが出てきた。 二年前のクリスマス、 「ヴォルフガング」から贈られてきたもの。 「ヴォルフガング・ヴェルナー」は、 おもちゃの村と呼ばれる 「SEIFFE…

■ 日本ゴム銃射撃協会

「日本ゴム銃射撃協会」という名の親睦団体がある。 「童心にかえってゴム鉄砲で遊ぼう」という、 高邁な理念を掲げた、ただ遊ぶだけの任意の団体。 いい歳をした大人が馬鹿げたことを・・・、という 否定的な意見もあることにはあるが、 数年前から、 私は…

■ パイプ・その2

元町の商店街を歩いていた時、 ウインドウに飾られていた 一本のパイプが眼に入ってきた。 しばらく見入っていると、 商店の主らしき初老の男性が声をかけてきた。 「素晴らしいパイプでしょう」 「素敵な形ですね・・・」 店主はガラス戸を開けて、 パイプ…

■ 北欧の匠

愛用のシステム手帳。 銀座の裏通りにある 「北欧の匠」という名の店で購入したもの。 ストラップには「クロード・モネ」のサインと、 「睡蓮」のイラストの刻印がある。 デンマークに革細工のアトリエを構える 「ヘンリック・ヤーゲンセン」が作った手帳。 …

■ 送別会

S市にあるK高校に出かける。 高速道路を走っている時、局地的な豪雨に見舞われる。 通常なら二時間ほどの距離を三時間もかかってしまう。 どうも近頃は雨に祟られることが多い. 夕方からS君の送別会に出席。 場所はO町にある「お好み焼き・太郎」。 ここ…

■ シャルマンカ

本棚を整理していたら、 小箱の中から「シャルマンカ」のバッジが出てきた。 シャルマンカを主宰する「タチアナ」さんから頂戴したもの。 シャルマンカは旧・ソ連から亡命してきたアーティスト集団。 グラスゴーにある彼等のアトリエを訪れたのは 二年前の秋…

■ パペット・ハウス

パペット専門店「パペット・ハウス」を ブランダールさんと訪ねる。 国内唯一のパペット専門店。 一階はギャラリー、二階はショップになっている。 チェコの作家「ユリ・バーレス」が作った、 「BORIS/ボリス」と名付けられた人形。 右側から見ると、…

■ 国立能楽堂

国立能楽堂に狂言と能を観に行く。 狂言の演目は「貰婿」、能は「唐船」。 酒癖の悪い亭主が酔っぱらって 家に帰ってくるところから貰婿のシーンは始まる。 亭主の酒癖の悪さをなじる妻に向かって、 亭主は殴る蹴るの暴行をくわえたあげく、 三行半を言い渡…

■ 扇之助さん

長野県の飯田市、 座光寺にある「竹田扇之助」さんの道場 「竹田練場」を訪れる。 竹田練場は扇之助さんの自宅に隣接されている。 桧の床、ベンガラ色の塗り壁、銀箔を貼りつめた天井。 苔むした庭、樹齢二百年を超える枝垂れ桜・・・。 なんとも贅沢な空間…

■ KAFFA/カーファ

「カーファ」のコーヒー豆をKさんからいただく。 「カーファ」は岡山市にあるコーヒー専門店。 すべての豆は店内のロースターで自家焙煎されている。 この店のコーヒーはとても美味しい。 「カーファ」は 十五人も入れば満席になってしまうとても小さな店。…

■ 講演会

念仏寺でブランダールさんの講演会が開かれる。 仏様を背中にしての講演会。 ここの和尚はこういうことが大好き。 以前も本堂でジャズのコンサートが開かれたことがある。 ブランダールさんは 世界で五本の指に入ると言われる操り人形の作家であり、 パフォ…