2004-01-01から1年間の記事一覧
サンタクロース、天使、樅の木、トナカイ、 雪だるま、天使、星、雪、クルミ割り人形。 旧・東ドイツ、 チェコとの国境に近い「エルツ山地」から、 今年も様々な「ボビン・レース」のオーナメントが届く。 さる貴夫人が蜘蛛の巣を眺めていて思いついたとか、…
Mさんがドイツから帰国する。 お土産にカエルのフィギュアをいただく。 袋の中の説明書には、 「このカエルは中南米に生息する毒ガエルです」 「メモ・クリップとしてお使いください」 「ポケットに入れると胸飾りとしても使えます」と、 印刷されている。 …
アトリエでは「神隠し」が頻繁に起きていた。 ほんの少し眼を離した隙に、 置いたはずのコンパスや定規が無くなり、 トイレに立ったその間に、 仕上げた部品の行方が分からなくなってしまう・・・。 そして、不思議なことに、 探すのを諦めかけたころになる…
使われなくなってしまった 子どもたちの部屋から、 バケツ二杯分の「LEGO」が出てきた。 この部屋が使われなくなって久しい・・・。 「LEGO」を子どもたちと組み立てたことが、 つい昨日の出来事のように思える。 その三人の子どもたちも巣立っていってしま…
ドイツへ出張していたAが帰国する。 土産にミニチュアの仕掛け絵本を買ってきてくれた。 仕掛け絵本の父と呼ばれる 「ロタール・メッゲンドルファー」が制作した 「LIEBE KINDER,AUFGEPASST!」のレプリカ。 十九世紀の中頃、 メッゲンドルファーは二十五人…
昭和三十五年、 今から四十四年前の今日、 社会党委員長であった「浅沼稲次郎」が刺殺される。 浅沼稲次郎を刺したのは、 右翼思想に傾倒していた「山口二矢/やまぐちおとや」。 当時、山口二矢はまだ十七歳の少年だった。 その暗殺のシーンは繰り返しテレ…
Fさんがアメリカに移住して何年になるだろう。 Fさんと出会ったのは今から十年ほど前、 渋谷の百貨店で開催された 「創作おもちゃフェスティバル」の会場においてであった。 その後、Fさんは仕事の都合でアメリカに転勤になる。 今朝、そのFさんから小包…
我が家にはテレビが無い。 あるにはあるが、まったく映像が映らない。 故障してから数カ月が経つというのに、 家族の誰もが買い換えようとはしない・・・。 テレビが無い生活というのも、 慣れてしまえば、結構、快適。 テレビが無くても一向に不便を覚えな…
シュコーのマイクロ・レーサー「ホット・ロッド」を入手。 一九六三年に製造されたもの。 底部には「MADE IN WESTERN GERMANY」、 と打刻されている。 ドイツが東西に分断されていた時代に造られた、 一九三二年型フォード・クーペのホット・ロッド仕様。 一…
馴染み喫茶店の営業時間は深夜十二時まで。 近くにニュー・タウンがあるからか、 昼も夜も、 一杯の美味しいコーヒーを求める客で 店はいつも賑っている。 店の裏には 喫茶室とほぼ同じ広さの 庭が設えられている。 客足の途絶える午後十一時頃になると、 そ…
兵庫県・柏原(かいばら)町を訪れる。 訪問した先のご主人から、 「きみのばんじろうたべる?」、と問われる。 何のことやら分からない・・・。 訊いてみると、 「ばんじろう」は「グァバ」の和名であり、 「黄実の蕃石榴」と書くらしい。 「きみのばんじろ…
さんまが急に食べたくなり、 車を駆って夜の国道176号線を走る。 誘蛾灯に引き寄せられる虫のように、 辺りでもひときわ明るい照明の一膳飯屋に入る。 五人の元気のいい年輩の女性達が働いていた。 店内はとても清潔に保たれている。 まずは目当てのさん…
ビー玉にベッタン(面子のこと)。 子どもの時代、夢中になって集めたもの。 ビー玉やベッタンは 遊びの道具であるとともに、 仲間との大事な コミュニケーション・ツールでもあった。 珍しい色のビー玉を持っている子は 皆から羨ましがられ、 たくさんのビ…
神戸からの帰り道、 ビデオ・ショップでDVDを一枚買う。 スティーブ・マックイーン主演の「ブリット」。 この映画の封切りは1968年。 マックイーンが駆る「マスタング390GT」と、 ダッジ・チャージャーとの「カー・チェイス」で有名になった映画…
今日からオーストリアのツェルトヴェグで、 「PUPPENーKUNST/第十回・世界人形展」が始まる。 「第二回・世界人形展」に招待されて、 私が初めてツエルトヴェグを訪れたのは八年前の夏。 人形展の主宰者はシルビア・ハートレヴさん。 「Schloss …
奈良の西大寺市から帰る。 会議場は「平城宮跡」のすぐ近くだった。 窓から復元された「朱雀門」が見える。 退屈な会議を早々と抜け出し、 修復工事が進行中の「大極殿」から 朱雀門までの散策を楽しむ。 台風二十一号の影響が残っているのか、 風が結構強い…
ドイツ製の子ども仕様の箒とデッキ・ブラシ。 子ども用といっても、 大人用のモノをそのまま少し小さくしただけで、 その作りはとてもシッカリしている。 親にとって、 掃除は日々の単調な労働であるかも知れないが、 労働というものの概念を持たない子ども…
ドイツ「シュコー」社の 「アウト・ウニオン・タイプC」を入手。 前々から欲しくてたまらなかった ゼンマイ仕掛けのブリキのおもちゃ。 1939年、 ドイツがポーランドに侵攻し、 イギリスとフランスがドイツに宣戦布告して 第二次世界大戦が始まる。 「…
東京からOがやって来る。 二人でトア・ロードのジャズ喫茶 「MOKUBA/木馬」に向かう。 この店は適度に汚れが行き届いていて、 オジサンたちにとってはなかなかに居心地がいい。 ビールとシチューとパンの軽い夕食をすませ、 「店の前の掃除が行き届いてい…
本棚の整理がなかなか終わらない。 一番上の棚の整理をしていたら、 今度はグリーティング・カードが出てきた。 二年前のクリスマス、 「ヴォルフガング」から贈られてきたもの。 「ヴォルフガング・ヴェルナー」は、 おもちゃの村と呼ばれる 「SEIFFE…
「日本ゴム銃射撃協会」という名の親睦団体がある。 「童心にかえってゴム鉄砲で遊ぼう」という、 高邁な理念を掲げた、ただ遊ぶだけの任意の団体。 いい歳をした大人が馬鹿げたことを・・・、という 否定的な意見もあることにはあるが、 数年前から、 私は…
元町の商店街を歩いていた時、 ウインドウに飾られていた 一本のパイプが眼に入ってきた。 しばらく見入っていると、 商店の主らしき初老の男性が声をかけてきた。 「素晴らしいパイプでしょう」 「素敵な形ですね・・・」 店主はガラス戸を開けて、 パイプ…
愛用のシステム手帳。 銀座の裏通りにある 「北欧の匠」という名の店で購入したもの。 ストラップには「クロード・モネ」のサインと、 「睡蓮」のイラストの刻印がある。 デンマークに革細工のアトリエを構える 「ヘンリック・ヤーゲンセン」が作った手帳。 …
S市にあるK高校に出かける。 高速道路を走っている時、局地的な豪雨に見舞われる。 通常なら二時間ほどの距離を三時間もかかってしまう。 どうも近頃は雨に祟られることが多い. 夕方からS君の送別会に出席。 場所はO町にある「お好み焼き・太郎」。 ここ…
本棚を整理していたら、 小箱の中から「シャルマンカ」のバッジが出てきた。 シャルマンカを主宰する「タチアナ」さんから頂戴したもの。 シャルマンカは旧・ソ連から亡命してきたアーティスト集団。 グラスゴーにある彼等のアトリエを訪れたのは 二年前の秋…
パペット専門店「パペット・ハウス」を ブランダールさんと訪ねる。 国内唯一のパペット専門店。 一階はギャラリー、二階はショップになっている。 チェコの作家「ユリ・バーレス」が作った、 「BORIS/ボリス」と名付けられた人形。 右側から見ると、…
国立能楽堂に狂言と能を観に行く。 狂言の演目は「貰婿」、能は「唐船」。 酒癖の悪い亭主が酔っぱらって 家に帰ってくるところから貰婿のシーンは始まる。 亭主の酒癖の悪さをなじる妻に向かって、 亭主は殴る蹴るの暴行をくわえたあげく、 三行半を言い渡…
長野県の飯田市、 座光寺にある「竹田扇之助」さんの道場 「竹田練場」を訪れる。 竹田練場は扇之助さんの自宅に隣接されている。 桧の床、ベンガラ色の塗り壁、銀箔を貼りつめた天井。 苔むした庭、樹齢二百年を超える枝垂れ桜・・・。 なんとも贅沢な空間…
「カーファ」のコーヒー豆をKさんからいただく。 「カーファ」は岡山市にあるコーヒー専門店。 すべての豆は店内のロースターで自家焙煎されている。 この店のコーヒーはとても美味しい。 「カーファ」は 十五人も入れば満席になってしまうとても小さな店。…
念仏寺でブランダールさんの講演会が開かれる。 仏様を背中にしての講演会。 ここの和尚はこういうことが大好き。 以前も本堂でジャズのコンサートが開かれたことがある。 ブランダールさんは 世界で五本の指に入ると言われる操り人形の作家であり、 パフォ…