2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

■ oeuf / うふ

アトリエには様々な形状の端材が溜まる。 例えば、 厚み九ミリの集成材を切り抜いて歯車を作った場合、 その歯車を切り抜いた後の集成材には使い道がない。 しかし、根が貧乏性であるから、 「これも何かに使えるんとちゃうやろか」、 などといつまでもグズ…

■ インターンシップ

机の上に金沢美術工芸大学の封筒が置かれていた。 「はて?」、と封を切ってみると、 インターンシップ受け入れの依頼文章であった。 講師のHさんからの依頼文によると、 どうやら、工芸科金工コースに籍を置くN君が、 私の作るからくり人形に興味を持った…

■ MERRY WIDOW

今、兵庫県立芸術文化センターでは、 オペレッタ「MERRY WIDOW」が上演されている。 その招待券を指揮者の佐渡さんから頂戴していたので、 六月二十八日は休暇、と早くから決めていた。 朝早く起き、部屋や風呂場の掃除を手早く済ませ、 洗っておいたシャツ…

■ SILVER & GOLD

シャツの胸ポケットに煙草。 スラックスの左ポケットにはライター。 そして、スラックスの右ポケットには携帯電話。 これが私のいつものお出かけスタイルなのであるが、 手ぶらで歩くのが好きだから、 携帯電話は軽くて薄いモノがよろしい。 「ワンセグ」っ…

■ DESSIN /デッサン

一昨夜はトア・ロードの「MOKUBA」において、 親しい知人たちとコーヒーを飲む機会を得た。 そのことは昨日の日記にも書いたが、 あれは十時半頃だったろうか、 いかにも場馴れした感じの一組の男女が店に入ってきた。 店は空いていたから、嫌でも彼らの会話…

■ 神戸〜大阪〜神戸

昨夜は生田神社近くのライブハウス、 「CHICKEN GEORGE /チキン・ジョージ」で、 ある団体のパーティがあった。 神戸市の国際交流協会にお勤めであったSさんの肝煎りで、 様々な方々が各界から集まる。 「イベントを通じて神戸を元気にしよう」 というのが…

■ 整理・その36・BAUHAUS HAMPELMANN

今から十年ほど前、 スイス「Naef/ネフ」社の創業社長でいらっしゃった 「クルト・ネフ」さんから頂戴した 「BAUHAUS」の「ハンペルマン」。 この「ハンペルマン」が最初に作られたのは 今から八十年ほど前のこと。 制作したのは、「BAUHAUS」に学ぶ学生であ…

■ 整理・その35・マグカップ

いつも何気なく使っているマグカップだが、 思い返してみると、 実に、三十五年間も使い続けていることに気付く。 コーヒーを飲むため毎日のように使っているが、 もともとは絵筆を入れるための容器だった。 上野の「金華堂」という画材屋で買い求めたもの。…

■ 整理・その34・口笛人形

サッサと早く寝ればいいものを、 昨日は深夜の二時ごろまで、 壊れた「口笛人形」の修理に取り組んでいた。 今から十年ほど前に入手した「口笛人形」。 背中の蓋を開けると、 驚くほど精密なメカニズムがぎっしりと詰まっている。 ゼンマイの力で大きな「鞴/…

■ 被着羊皮的狼

今日も朝から霧雨が音もなく降っている。 今日は今年二度目の「からくり塾」の日。 皆さんに制作上の注意点等を述べながら、 合い間を見つけて、新しい作品の制作に取り掛かる。 新しい作品のタイトルは「被着羊皮的狼」。 つまり、「羊の皮を被った狼」。 …

■ 洗車

今朝は六時に起床。 空は鈍い鉛色。 今にも雨が降り出しそうな空の色だった。 午前七時半、岡山の職場に向けて出発する。 午前八時半、福崎の手前辺りでいきなり雨が降り始める。 ワイパーのスピードを最速にしたが、 センターラインも、ガードレールも、ま…

■ 週末の探検家・その他諸々

今日は早朝から霧雨が降っている。 午前十一時、 職場の研修生であったKさんが東京からやって来る。 今、Kさんは汐留にある某美術館に勤務しながら、 ガラス器の製作に取り組んでいるらしい。 「私が作ったガラス器です」、 と職員一人ずつに自作の器をプ…

■ 白鷺・その2

岡山の職場のH君と大阪に出かける。 今日は土佐堀に本社を構えるM社の会議室において、 懸案の「白鷺」についての重要な会議がある。 しかし、土佐堀の辺りには駐車場の数が少ない。 しかたがないから、 あの、「カロ / Bookshop & Cafe」の近く、 江戸堀…

■ 蛸

昨日から母がアパートに来ている。 私のために食事の用意をしてくれたりするのだが、 食事を一緒にとらないと、めちゃくちゃに機嫌が悪い。 午後七時、そのために仕事を中断してアパートに帰る。 今日の献立は蛸の天ぷらと酢の物。 蛸は岡山県「下津井/しも…

■ 白鷺

昔々、柴刈りに出かけたお爺さんは、 山の中で傷を負った大きな白い鳥に出会いました。 白い鳥は猟師に撃たれて苦しんでいたのでした。 お爺さんはその白い鳥の傷を手当てし、 山の中に放してやりました。 お爺さんは息子との二人暮らしでした。 息子は四十…

■ サプリメント

肌も露わな雌猫が色っぽい仕種で雄猫を誘う。 右手(前脚)を腰にあてた雌猫が左手を前に伸ばし、 「ニャ〜」と鳴いて雄猫を誘う、というからくり人形。 数年前のアイデア・スケッチがアルバムの中から出てきた。 従来の「招き猫」とはまったく意味の違う「…

■ 吉祥寺

二年に一度、 N社の展示会が吉祥寺において開催される。 今日はその展示会の初日。 様々な商品が展示されているが、 仕入れに関わる細々とした作業は職員たちに任せ、 私は私にしか出来ない事に専念することにする。 帰り際、お土産に 「KÖSEN/ケーセン」社…

■ 青山

今、ある田舎の地域振興に関わっているのだが、 私が提出した振興策は受け入れられそうにない。 その理由はただ一つ。 私が「余所者/よそもの」であるからである。 「余所者は信用ならん」、 とその田舎の長老議員がそう息巻いているらしい。 田舎者特有のメ…

■ 悪夢・その2

歳なんだろうな、 ドイツから帰国して三日が経つというのに、 疲れがなかなか抜けてくれない。 昨晩は、お気に入りの香を焚き、 その香りを嗅ぎながら眠りについた。 午前七時に目覚まし時計の針をセットしておいたのだが、 昨日ほど鮮明ではないが、 今朝も…

■ 悪夢

遠いところで携帯電話の呼び出し音が聴こえる。 携帯を取ろうと起き上がったら、呼び出し音が止む。 しばらく待ったが、電話はかかってきそうにない。 ベッドに潜り込もうとしたら、 別の場所から呼び出し音が聴こえる。 携帯を手に取りあげたとたん、また、…

■ 週末の探検家

今、午後九時半を少し過ぎたあたり。 長かった朝日放送の収録も今日で終わり。 私の出番はもうないが、 職場の四階では、 クルーの方々による収録が依然として続いている。 私も疲れたが、 クルーの方々の疲労は私以上であるに違いない。 聞いたところによる…

■ KNEIPP / クナイプ・その2

ザイフェンの薬局で二種類の「クナイプ」を買って帰る。 一方の箱には、 「Lavendel Orange」と印刷されていたから、 ラヴェンダーとオレンジの香り、と見当がついたが、 さて、もう一方の箱の文字が今一解らない。 「Rheuma」「Muskel」「Gelenkbeschwerden…

■ PIGASUS / ピガサス・その6

目が覚めると、飛行機は日本の上空に差しかかっていた。 時刻は六月六日の午前九時。 現地三泊の旅は過去にも幾度か経験しているが、 二泊の旅は始めてのこと。 時差ボケを感じている間もない旅だった・・・・。 さて、今日中に「ピガサス」を完成させなけれ…

■ ドイツ出張・三日目

午前五時半に起床。 六時半に朝食。 七時、ベルリンのテーゲル空港に向けて出発する。 十時、テーゲル空港着。 スキポールに向かう飛行機にはまだまだ時間がある。 コーヒーを飲みながら、 Gさんとこれからの仕事について話し合う。 ミュンヘンに向かわれる…

■ ドイツ出張・二日目

午前九時半、 ライフェンドレーエンの名手、 「クリスチャン・ヴェルナー」のアトリエを訪問。 午前十一時、 「ザイフェン玩具博物館」を訪問し、 「コンラッド・アウアーバッハ」に会う。 午後十二時半、 「ドレゲーノ」の二階のレストランで、 会長の「デ…

■ ドイツ出張・一日目

「KLM868」便で関空からアムステルダムに向かう。 アムステルダムのスキポール空港には 現地時間の十六時二十分に到着。 約二時間の待ち合わせの後、 スキポール発「KLM1833」でベルリンに向かう。 ベルリンのテーゲル空港には十九時三十五分に到着。 待ち時…

■ PIGASUS / ピガサス・その5

「ピガサス」の胴体と駆動部分が出来上がる。 胴体の下塗りも済んだ。 あとは胴体をピンクに塗り、 駆動部分の微調整を終えれば出来上がり。 と、ここまでは上手くいったのだが、 どうにも、「ピガサス」の羽根の動きがぎこちない・・・。 イメージしたとお…