2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 櫻

某女子大の付属幼稚園に出かける。 阪神高速の渋滞が予測される。 一時間の余裕をもってアパートを出発したら、 時間通りに着いてしまった。 駐車場に車を停め、園の辺りをブラブラと散歩する。 墨痕鮮やかな「未生流」の看板を掲げた家があった。 その家の…

■ pen

今から十年ほど前、 岡山の職場で月に一度発行している機関紙に、 飛び出す絵本の特集を組んだことがあった。 七千字ほどの小論文を書くため、 大阪の中之島図書館にまで出向いたりもした。 インターネットが今ほど発達していなかった頃のこと。 飛び出す絵…

■ 端材

「遊びと玩具研究会」のTさんから、 「材木の端材があったらくれない?」 「ワークショップに使える端材が欲しいの」 「できるだけたくさんね!」 「いい、分かったわね!?」、という電話がかかってくる。 頭が上がらない存在などほとんどない私だが、 こ…

■ à la Campagne

人間ついていない時はとことんついていないもので、 長年連れ添った亭主と別れる破目になるわ、 五年も勤めた会社を辞めることになるわ、 あげくは、ヤクザの乗った車と接触事故を起こすわ・・・と、 ここ数ヶ月というもの、Nさんは本当についていなかった…

■ もやもや・その2

今朝は抜けるように青い空が広がっている。 それだけですっかり嬉しくなってしまった私は、 少し早目にアパートを出発し、 職場の近くをブラブラと散歩することにした。 昨晩はほとんど眠れなかったのだが、 ゆったりと歩いているうち、身体が目覚めてくる。…

■ もやもや

両脚のふくらはぎの外側が痛む。 鉛を抱えているような、鈍い痛み。 ビタミン類の摂取には怠りがないから、 まさか、「脚気」であるとは考え難い。 もやもやと気色が悪いったらありゃしない。 ひょっとしたら、運動不足かもしれないな。 そろそろベッドに入…

■ 佐治晴夫さん

「佐治晴夫」さんにお会いする。 「佐治」さんは立教大学と東京大学で、 基礎数学と理論物理学を学ばれた後、 東京大学の物性研究所、松下技研の主幹研究員、 宮城大学の教授・・・などを歴任された後、 現在は鈴鹿短期大学の学長の任に就いていらっしゃる。…

■ 人生の折れ線グラフ

人生にはいろいろなことが起きる。 計画通りの人生など在り得ない。 自分のこれまでの人生を振り返り、 それを折れ線グラフで表してみることにした。 横軸を0歳から61歳までの時間の推移、 縦軸の上方を「富裕」、下方を「貧困」と定め、 我が家のその時…

■ 起承転結

「お送りした企画書は検討してもらえましたか?」、 という電話がかかってくる。 「はて、いったい何のことだろう・・・?」、 と相手の電話の内容に調子を合わせて話しているうち、 「あぁ、あの変てこな企画書のことかぁ」、と思い当たる。 某IT関連企業…

■ 朝光寺

今日は久しぶりの休暇。 岡山県と兵庫県の県境、日名倉山の志引峠を越え、 千種から山崎、福崎をぬけて神戸に向かう。 いつもは佐用インターから中国自動車道を利用するのだが、 昨日は上記のルートを採って神戸に帰ってきた。 のんびりと田舎道のドライブを…

■ 薬莢

一昨日から岡山の自宅に戻っている。 今朝、雪の解けた林の中を歩いていると、 枯れた草の中に、キラキラと光るモノがあった。 ライフル銃の薬莢であった・・・。 近くを探したところ、 三発のライフル銃の薬莢と、 一発の散弾銃の薬莢が見つかった・・・。 …

■ 摩訶不思議動物園・その1

出版社のYさんらと語らい、 「新しいからくり人形の本を出版しよう」、ということになる。 それが実現するかしないかはまだ未定だが、 どちらにしても、準備だけは整えておかなければならない。 少し気が早い、とは思ったが、 本のタイトルを「摩訶不思議動…

■ 髭

口髭用の鋏と櫛を買う。 ところが、櫛で髭を押さえ、鋏で切ろうとすると、 髭はスルスルと刃先から逃げていってしまう。 どうしても同じ長さに整えることができない・・・。 イライラする、のであるね。 髭を伸ばし始めて気付いたのだが、 髭を整えることほ…

■ 鉄腕アトム

この二月、ミュンヘンのHさんから、 「Kunst Ein Kinder Spiel」という素晴らしい書籍を頂戴した。 そのことは二月二十一日の日記に書いたが、 「何かお返しをしなければ」、とそのことが頭から離れなかった。 Hさんは「PEZ / ペッツ」のコレクターでいら…

■ 息子

三男のSと久しぶりに会う。 JR三宮駅の中央口で待ち合わせていたのだが、 あれこれ残務を片付けているうち、 息子との約束の時間が迫ってきてしまった。 急いで出かけたところで、 約束の時間には間に合いそうにもない。 で、私のアトリエで会うことにし…

■ ダークダックス

東京から戻る。 往きも帰りも、乗った新幹線は真っ新な「N700系」だった。 「N700系」は全席禁煙なのだが、 窓口で「喫煙希望」、と申し込むと、 喫煙スペースの近くの席をリザーブしてもらえる。 「N700系」の喫煙ブースは、 奥行き約一メート…

■ 浅井

会議が終わった後、居残った七名の職員を連れ、 苦楽園のお好み焼き屋「浅井」に出かける。 亭主のA君との付き合いは、 かれこれ四十三年にもなるだろうか・・・。 私が高校三年生の時、私は山岳部に所属するとともに、 吹奏楽部にも所属していた。 私は第…

■ 徹夜

モノ作りをする場合、 私は必ず同じモノを二つ同時に制作することにしている。 組み立ての途中で、 塗装が汚れているとか、部品にひびが入っている、 などという思わぬアクシデントが起こった場合、 二つ分の部品が揃っていると、 もう一つの方からすぐさま…

■ うずうず

本来はもの作りをする人間なのだが、 気が付けば、 いつの間にかもの作りの道から大きくずれてしまった。 来し方は自分が望んで歩いてきた道であり、 大筋では間違ってはいなかった、とは思うものの、 近頃、「ちょっと違うんとちゃうやろか!?」 「この道…

■ 狐

昨晩は久しぶりに木工の作業に勤しむ。 作業場を出たのは、深夜十二時半を少し過ぎていた。 家への帰り道、出会いがしらに狐の親子に出くわす。 こちらも驚いたが、むこうも驚いた様子であった。 雪は音を吸収してしまうから、 人の近づく気配が分からなかっ…

■ 雪・雪・雪・・・

今朝も林の中を通って職場に向かう。 林を抜けると、 道には、何か大きなモノを引きずったような跡がついていた。 跡は山の上の方から麓の方向に向かってついている。 林業に係わる人が何かを運んだのだろうと、 その跡をトレースしながら下りていくと、 林…

■ チルチル・ミチル・その2

自宅から職場までの距離は約三百メートルほど。 鹿が歩いた跡をラッセルしながら、 林の中を通って職場に向かう。 昨日の日記に「青い鳥」のことを書いたが、 Wさんに聞いたところによると、 「メーテルリンク」の戯曲「青い鳥」には、 意外な結末が用意さ…

■ チルチル・ミチル

昨日、Kさんが「会社を辞めたい」、と言ってきた。 理由を質すと、「私はこの職業に向いていない」、と言う。 「どんな職業が自分に向いていると思うの?」、と訊くと、 「さぁ・・・」、という返事。 「いろいろと他のことも体験したい」、と言う。 どうや…

■ 比較

仕事には「優先順位」、というものがある。 重要な仕事、緊急を要する仕事を、 まずは片付けてしまわなければならない。 しかし、近頃は本当に物忘れが多くなってきた。 困ったことであるなぁ・・・。 で、近頃はできるだけ仕事は部下に託すことにしている。…