2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 神戸市立博物館

昨日は昼から神戸市立博物館に出かけた。 博物館の催し物に興味があったワケではなく、 二階の喫茶室で、 新作のアイデアを練りたかっただけ。 いつ来ても、 この喫茶室にはほとんど人がいない。 儲かっているのだろうかと、 人事ながら気にかかる。 室内に…

■ 白木蓮

寝苦しい夜だった。 今朝は五時に眼が覚める。 歳なんだろうか、 一度眼が覚めてしまうと、 二度と眠ることはできない・・・。 顔を洗い、コーヒーを沸かす。 車のエンジンをかけ、 早朝のドライブに出かける。 早朝の阪神高速7号線は車の数も少なく、 とて…

■ 宗教

アトリエの机の中を整理していたら、 「OBERAMMERGAU/オーバーアマガウ」で買った 木彫りの天使が出てきた。 サンプルとして買ったもの。 机の上に置いて眺めていると、 「キリスト教を信じているんですか?」と 職員のNが声をかけてきた。 「キリスト教は…

■ 片口とぐい飲み

朝の七時から洗濯を始める。 まずは下着類から洗濯機に放り込み、 洗濯機が動いている間に 風呂とトイレを掃除する。 ハンガーに靴下や下着を通して干す。 続いて、 コットン・スラックスやシャツ類を 洗濯機に放り込む。 洗濯機が動いている間にコーヒーを…

■ ゴミ溜め

ここ数日間というもの、 眼の回るような忙しさだった。 忙しいものだから、 ついつい日常のことを後回しにしてきた。 その結果、 アパートはゴミ溜めのようになってしまった。 洗濯機の中は洗濯物で一杯。 食器はあちらこちらに散乱しているし、 ゴミ箱から…

■ SMOKING KILLS

Gさんから 「MARLBORO」を頂戴する。 カートン・ボックスには、 「SMOKING KILLS」と 大きな文字で印刷されていた。 裏面には、 「YOUR DOCTOR OR YOUR PHARMACIST CAN HELP YOU STOP SMOKING」と 印刷されていた・・・。 大きなお世話。 煙草が大好きな医…

■ Gさん

ミュンヘンから Gさんご家族がいらっしゃる。 Gさんとご主人、 長男のトーマス君と次男のダニエル君の四人。 トーマス君は十六歳、 ダニエル君は十二歳。 数年前、吉祥寺でお会いした時には、 まだまだ小さな子どもだったのに、 トーマス君の身長は百八十…

■ BRUNO MUNARI/ブルーノ・ムナーリ

「ブルーノ・ムナーリ」は、 絵本や彫刻、 グラフィック・デザイン、 プロダクト・デザインの分野で活躍した イタリアのデザイナー。 三十年ほど前、 代表作と言われる絵本、 「CIRCUS IN THE MIST/霧の中のサーカス」を 入手してからというもの、 すっかり…

■ オートマタ・その7/個展

博多からIさんとKさんがいらっしゃる。 この夏、 博多の天神で開催が予定されている 「からくり人形展」の打ち合わせ。 Iさんの話によると、 百七年ぶりの大地震で、 パソコンが机から落ちてつぶれたり、 棚が倒れたり、 お気に入りの額が壊れたりしたら…

■ 古井ゆかさん

私はめったに衝動買いをしない。 それが生活に必要なものであれば、 吟味を重ねて買うことにしているが、 不必要なものは 百円均一のものでも買わない・・・。 山の中の生活を三十年も続けていると、 自ずと、 生活に必要な筋肉の部分と、 不必要な贅肉の部…

■ 結婚式

Tの結婚式に出席する。 空は青く澄みわたり、 雲一つない見事なまでの日本晴。 素晴らしい結婚式だった。 紆余曲折を経た恋だったが、 成就してしまえば、 これまでの苦悩は 笑い話に変わっていってしまうはず。 新婦のお父さんの哀しそうな顔と、 お母さん…

■ オートマタ・その6/個展

今日はアトリエに来客の多い日だった。 どうしても 画廊に出かける時間が取れない。 画廊には スタッフのOとEに行ってもらうことにした。 先ほど、 「指揮者の佐渡裕さんが画廊に来て下さった」と、 Oから興奮した声で連絡が入る。 奥さんとご一緒してく…

■ 片手の文化

今日から 神戸トア・ロードの画廊で個展が始まる。 連休だからか、 大勢の観光客が画廊の前を歩いていく。 アイスクリームを舐めながら、 洟垂れ娘が画廊に入ってくる。 火のついた煙草を持った若造が入ってくる。 自分の作品を芸術とは思ってもいないが、 …

■ ホタテと白子

北海道の留辺蘂(るべしべ)に住む Yさんご夫婦と神戸で会い、 元町の中華街で夕食をご一緒する。 Yさんから 山ほどのホタテと白子をお土産に頂戴する。 アパートに持ち帰り、 早速、山葵醤油でホタテをいただく。 「あぁ、これがホタテというものなのか」…

■ お披露目

イタリアへの新婚旅行を題材にした アニメーションの原画。 スコットランドの芸術家、 「デービッド・スイフト」から頂戴した 十六枚のイラストを額に入れ、 息子の店の壁面に取り付ける。 店の壁に表情が出る。 息子の店は十八日に開店する。 昨夜は、 お世…

■ 雑器

二個のワイン・グラスと 二個のリキュール・グラス、 そして、二個のタンブラー・・・。 長年愛用してきたものだが、 息子の門出を祝ってプレゼントすることにした。 ワイン・グラスとリキュール・グラスは 「船木倭帆/ふなき・しずほ」さんの作。 船木さん…

■ SEIFFEN/ザイフェン・その2

旧・東ドイツのエルツ地方、 チェコと国境を接するところに、 「SEIFFEN/ザイフェン」はある。 ザイフェンは 人口たった三千人の小さな村。 その三千人の内の二千人が おもちゃの生産に従事している。 文字どおりの「おもちゃの村」。 あの「クルミ割り人形…

■ 感性・・・

「どのようなおもちゃを与えたら、 子どもは感性豊かに育つのでしょうか」。 仕事の関係で、 そのような質問を受けることがよくある。 昨日も同じ質問を受けた。 「そんなおもちゃはどこにもありません」 「どこかで売っていたら教えてください」。 いつも、…

■ ENZO MARI/エンツォ・マーリ・その4

自宅の倉庫の中に、 豚のポスターを保管していたことを思い出す。 豚を描いたのはエンツォ・マーリ。 約四十年ほど前の作品。 豚はシルク・スクリーンで印刷されている。 昨日、 頼んでおいた額が東急ハンズから届く。 ガラスを綺麗に磨き、 ポスターを入れ…

■  針金細工

針金細工にはまっている。 アパートの戸棚には、 太さの違う針金が数種類、 ペンチとニッパー、 そして金槌が入っている。 暇ができると、 針金を取り出しては何かを作っている。 昨夜は「豚」を作った。 「豚は鼻の穴がでかい」、 「豚は眼が小さい」、 「…

■ ENZO MARI/エンツォ・マーリ・その3

「デザインとは問題に対する解答である」 誰が言った言葉であったろうか・・・。 名言であると思う。 いくら格好の良い家であっても、 居住性が悪ければ、 デザインが優れているとは言い難い。 格好の良いハサミであっても、 肝心の切れ味が悪ければ、 デザ…

■ ENZO MARI/エンツォ・マーリ・その2

「ENZO MARI/エンツォ・マーリ」 デザインによる、 「DANESE/ダネーゼ」の 「16 ANIMALI/16匹の動物」を入手。 「16 ANIMALI」が発表されたのは 今から五十年ほど前、 一九五七年のことだった。 エンツォ・マーリ二十五歳の時の作品。 長方形の中に、 …

■ PORCO/PIG/PYGG

「豚」の貯金箱を自宅から持ち帰る。 新聞紙で出来た 「張り子」の豚の貯金箱。 PORCO の店内に飾るつもり。 十数年前、 東京の雑貨店で購入したもの。 新聞紙はすっかり黄ばんでいるが、 経年変化とでも言えばいいのだろうか、 使用感があって、 これはこれ…

■ HARIBO/グミ

「グミが大好きなんですよ」と、 以前、ミュンヘンにお住まいの Gさんに話したことがあった。 それを覚えていてくださったのだろう、 Gさんからの荷物の中に、 グミの袋が山ほど入っていた。 コーラ味の「HAPPY-COLA」、 テディ・ベアの形をした「GOLDBAER…

■ GUNTER REICHEL/ギュンター・ライヒェル

毎年二月、 世界最大規模のおもちゃメッセが ニュールンベルクで開催される。 今年は、世界中のおもちゃメーカー、 約二千五百社が出展したと聞いている。 毎年、 このメッセの開催を楽しみにしていたが、 今年は諸般の事情で、 訪独を断念せざるを得なかっ…

■ 協調性

新幹線の車中、 後ろの席から「協調性」という言葉が 何度も聞こえてきた。 ビジネスマンらしき二人の男の会話。 小学生であった時代、 私の通知簿には、 「協調性まったく無し」と、 いつも書かれていた。 「協調性」の意味を知らなかった私は、 漢和辞典で…

■ 新潟

Kさんと新潟に向かう。 柏崎の駅前のホテルに泊まる。 バッグを部屋の中に放り込み、 すかさず居酒屋の暖簾をくぐる。 「何が美味い?」と訊いたら、 「どれも美味い!」という答。 カウンターの上に置かれた水槽の中で、 糸のように細い魚が泳いでいた。 …

■  万華鏡

今日から、 東京を経由して 新潟に出かけなければならない。 書類の不備を整えるため、 今朝は早くからアトリエに出ていたが、 思いの外、早く片付いてしまった。 暇ができてしまったので、 友人が手づくりした万華鏡を覗いて遊ぶ。 なんて美しいのだろう・…

■  オートマタ・その5/個展

「ファーラ・サビーナ」にある 「MODERN AUTOMATA MUSEUM」から 作品の製作依頼を受けたのは、 イラク戦争が始まったばかりの頃だった。 ファーラ・サビーナはローマの近く。 最高品質のオリーブ・オイルを 産出することで有名な町。 どこかで誰かが利益を得…