2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 台湾・その4

レンズの度がどうにも合わない。 老眼の度が進んだのだろう、 新しい老眼鏡を仕立てる時期にきていた。 台北の街を歩いていて、 「中国眼鏡公司」という看板が眼につく。 ショー・ウインドウには お洒落な眼鏡が多数陳列されていた。 今から三十八年ほど前、…

■ 台湾・その3

この時期、 台湾では毎日のようにスコールが訪れる。 風を伴う猛烈な雨。 スコールは突然に訪れ、そして、突然に去っていく。 スコールが去ると、 それまでの蒸し暑さも嘘のように去っていってしまう。 スコールが去った後の空は、 言葉では形容しがたいほど…

■ 台湾・その2

台湾の中央部には北回帰線が走っている。 で、その北側は亜熱帯性気候であるらしく、 その南側は熱帯性気候であるらしい。 そのせいで、とにかく蒸し暑い。 仕事を終え、 ホテルに帰り、シャワーを浴びて汗を流す。 午後六時、「HO-HAI-YA 温泉」に向かう。 …

■ 台湾・その1

総勢二十一名のグループで台湾に向かう。 台湾を訪れるのは初めてのこと。 午後十一時過ぎ、台北中央駅前のホテルに到着。 台北の空はネオンサインで赤茶色に染まっていた。 バスを降りたとたん、 三十七年前の思い出が鮮烈によみがえる。 東名高速道路が開…

■ ネバーランド

「いつかまた戻ってくる」、とウエンディに約束し、 ピーターパンはネバーランドに帰っていってしまう。 次にピーターパンが戻ってきた時、 ウエンディはお母さんになっていた。 大人になったウエンディは、 もう空を飛べなくなってしまっていた・・・。 で…

■ ショックアブソーバー

マスタングの調子が悪い。 マスタングの前輪は独立懸架式サスペンション、 いわゆる「ダブルウィッシュボーン」が支えているが、 後輪は「板バネ」なのである・・・。 ま、ほとんどトラックのサスペンションと同じ。 このため、 道路の段差を越えるたびに後…

■ 四十八茶百鼠

「四十八茶百鼠/しじゅうはっちゃひゃくねず」 茶色には四十八の色があり、 鼠色には百の色がある、という意味の言葉。 それだけの色が実際にある、というのではなく、 八百屋、八百八橋、四十八手、と同じように、 四十八と百には「たくさん」という意味が…

■ 50円

区役所に印鑑証明をとりに出かける。 区役所はスーパー・ダイエーの隣にあるのだが、 いつもこの辺りの道路は違法駐車の車で込み合う。 区役所の無料駐車場に車を入れようとしたら、 その入り口辺りにも長蛇の列ができていた。 しかも、最後尾の車には運転者…

■ 世界の飛び出す絵本展・その3

今日は「世界の飛び出す絵本展」の初日。 午後二時と六時には、 ギャラリートークをしなければならない。 「ギャラリートーク・仕掛け絵本ーその魅力と歴史」、 とチラシにも印刷されているから、 「やだもんね」、と逃げるワケにはいかない・・・。 仕掛け…

■ 世界の飛び出す絵本展・その2

約十一時間ほども眠っただろうか、 目覚めはとても爽やかであった。 明日から「世界の飛び出す絵本展」が始まる。 今日中にその展示を終えなければならない。 午前十時、 「アルティアム」に関係者が集合し作業が始まる。 什器はすべて用意されていたが、 二…

■ 世界の飛び出す絵本展・その1

博多「IMS/イムズ」ビル八階の 「art gallery ARTIUM/アルティアム」において、 「世界の飛び出す絵本展」が開催される。 その準備のため、 新神戸発12:05の「のぞみ15号」で博多に向かう。 会場には、 id:emimiさんのコレクションと私のコレク…

■ 沙羅

昼休みの時間を利用して、 近くの寺に「沙羅」の花を観にいく。 「沙羅」の花は今が盛り。 次から次へと花を咲かせているが、 朝に咲いた花も夕方には散ってしまう・・・。 正に、「盛者必衰の理をあらはす」のであるね。 「沙羅」は「無常」を象徴するよう…

■ ドミノ

今夏、全国から選抜された小学校六校による 「からくりNEOドミノ甲子園」が開催される。 単なるドミノ倒しの選手権試合ではなく、 ドミノと様々なからくりの装置を合体させ、 その技術力と表現力を争う、という趣向の番組。 八月の末頃、テレビ東京系列で放…

■ ネット難民

昨夜十二時頃、 アパートの扉を開けようとして、 その鍵を紛失していることに気付く。 部屋に入れなくなってしまった・・・。 近くには友人が経営する宿もあるにはあるが、 この時間に押し掛けては迷惑をかけてしまう。 息子のアパートに泊めてもらうことを…

■ 李・すもも

私の家の敷地は約四千坪ほどの広さがある。 しかし、とんでもない山の中の一軒屋であるから、 その資産としての価値は限りなくゼロに近い。 買った時の値段も驚くほど安かったが、 土地をすべて売り払ったとしても、 東京あたりでは一坪の土地すら買えない、…

■ K君

家具作家のN君が弟子をとることになった。 K君という二十二歳の若者。 家具作家のM君にもO君という弟子がいるが、 K君はそのO君の友人であるらしい。 倉敷の職業訓練校で訓練を積んだ仲間であるという。 昨夜はそのK君の歓迎会が開かれる。 K君に初…

■ 散髪

苦労のある時は髪の毛がよく伸び、 楽をしている時は爪がよく伸びる・・・。 そのことを「苦髪楽爪/くがみらくづめ」というが、 広辞苑でひもといてみると、 「苦爪楽髪」という言葉もあるらしい。 どちらにしても、 私の髪の毛は、 その伸びるスピードが尋…

■ マルコヴィッチの穴

映画「マルコヴィッチの穴」には、 売れない操り人形師、 トラウマを抱えたチンパンジー、 性不一致障害に悩む女・・・と、 様々なキャラクターを持つ人物や動物が登場する。 監督は「Spike Jonze/スパイク・ジョーンズ」。 映画の終わり頃、 「ジョン・マ…

■ ネクタイ

二十七日から台湾に行かなければならないのだが、 どうやら、 二十八日にはちょっとしたパーティがあるらしい。 ジャケットとネクタイ着用のパーティ、であるらしい。 「なんや堅苦しいパーティやねんなぁ」 「俺、そんなパーティ出席したないわ」、と言うと…

■ ZERO HALLIBURTON

今月の二十七日から台湾に出張。 帰国は三十日の予定。 いろいろと用意しなければならない書類がある。 とても大事な書類。 「ハリバートン」に入れていくことにしたが、 鍵を開けようとした時、 「ピキッ」というかすかな音とともに、 鍵が壊れてしまった・…

■ 天狗屋久吉

先日、徳島にお住まいのNさんから 「三代目・天狗久」の手になる浄瑠璃人形、 「八百屋お七」を頂戴する。 そのことは五月三十日の日記に書いた。 あまりにも有名な「天狗久」のことであるから、 ある程度の知識はあったものの、 もう少し「天狗久」なる人…

■ こむら返り

めったにないことだが、 眠っている最中に「こむら返り」をおこす。 右脚のふくらはぎ。 足首を曲げてふくらはぎを伸ばしてやるが、 収縮しきった筋肉はなかなか元に戻ってくれない。 足首を曲げながら、 両手でふくらはぎを摩って温める。 その痛みですっか…

■ 蓮根湯

咳が止まない。 食欲は相も変わらず旺盛なのだが、 咳は体力を消耗させるのだろう、 十日間で体重が二キロほど減ってしまった。 今日、Kさんから蓮根と生姜と蜂蜜、 そして大根の蜂蜜漬けを頂戴する。 蓮根の皮を剥き、おろし金ですりおろす。 そこに小匙一…

■ 有害獣駆除

我が家の庭には、高さ五メートルを超える 合歓の木が十五本ばかり生えている。 一昨年の秋、 山に棲む鹿がその樹皮を食べてしまったことがある。 いわゆる鹿の「樹皮喰い」なのだが、 樹皮喰いにあった樹木は枯れるしかない・・・。 被害にあった合歓の木の…

■ からくり

今年の九月、滋賀県近江八幡市において、 「琵琶湖ビエンナーレ」が開催される。 そろそろそのための作品を作らなければならない。 制作のために残された時間は三ヶ月ほどしかない。 作品のアイデアはいくつもあるのだが、 作る時間がなかなか、ない・・・。…

■ 小便器・その2

小便器の周りはその飛沫で汚れていることが多い。 便器に近づいて用を足せば汚さないですむのだが、 とにかく、呆れるほど汚れていることがある。 私などはモノが短いから、 思いっきり便器に近づかなければ用が足せない。 しかし、 さほど長いモノをお持ち…