2006-01-01から1年間の記事一覧

■ ドイツ旅行・二日目

午前六時(現地時間)に起床。 朝の散歩を楽しんだ後、 ホテルのレストランで朝食をとる。 初老のおばさんがいろいろと世話をやいてくれる。 「セマハット・チャキール」さん。 お名前からして、アラブ系であることが分かる。 苦労を重ねてきた。 しかし、そ…

■ ドイツ旅行・一日目

関空発LH741便でフランクフルトに移動。 フランクフルトでLH976便に乗り換えミュンヘンへ。 ミュンヘン空港でゲートを出ようとしたところ、 税関の職員に呼び止められ、別室に連れ込まれる。 「その大きなパックは何か?」という質問。 「GYALLERY HANDWERK…

■ シュビップボーゲン・その2

今、十一月二十五日の午前五時。 Pホテルの玄関を飾る 「シュビップボーゲン」がもうすぐ出来上がる。 とうとう徹夜をしてしまった・・・。 制作を始めるといつも時間が経つのを忘れる。 明日二十六日からドイツに出かける都合上、 今日中に設置を終えてし…

■ 準備

ドイツに送る作品を厳重に梱包し、 某運送会社に持ち込んだところ、 容積が大きすぎるという理由で断られる。 なんでも、 高さと幅と奥行きの合計が百六十センチを超える 荷物については受け付けられない、というのだ。 今年の三月にはもっと大きな荷物を送…

■ 岸辺のふたりと火垂るの墓

アニメ「岸辺のふたり」を観る。 号泣してしまった・・・。 原題は「FATHER and DAUGHTER」。 父の帰りを待ち続ける娘の物語。 駅の改札口で、 いつまでも父の帰りを待ち続けた、 そんな幼い頃の自分を想い出してしまった。 その父も十八年前に鬼籍に入って…

■ コリアンダー

美味しいチョコレートを頂戴する。 コリアンダー味のチョコレート。 カメムシを食べたことはないのだが、 コリアンダーはまるでカメムシのような味と臭いがする。 出されたものは食べることにしているが、 コリアンダーをすすんで食べたことは一度もない。 …

■ 携帯電話

アパートに携帯電話を置き忘れたまま 岡山の職場に出かける・・・。 中国道を西に向かう途中、 ポケットを探っていて忘れてきたことに気付く。 今さらどうしようもない。 私が携帯電話を持った、 否、持たされたのは十年ほど前のこと。 私にはその自覚が無い…

■ クリスマス・ピラミッド・その5

昨夜は楽しい酒だった。 皆とお休みの挨拶を交わした後、 一人ホテルの部屋で祝杯をあげる。 今朝は午前六時に起床。 六時半、ガーレンツの職人たちと朝食をとる。 彼らは十時四十分発の ルフトハンザ741便でドイツに帰らなければならない。 明後日はドレ…

■ クリスマス・ピラミッド・その4

今日はクリスマス・ピラミッドお披露目の日。 午前十時、関係者全員がアトリウムに集まり、 クリスマス・ピラミッドのスイッチを入れる。 二十四個の電球に明かりが灯り、 十二枚のブレードがゆっくりと回転を始める。 六枚のプレートに乗った 四十体の人形…

■ クリスマス・ピラミッド・その3

クリスマス・ピラミッド組み立て二日目。 午後十一時から組み立てを始める。 飼馬桶に入ったキリスト、マリア、ヨセフ、 鉱山教会の聖歌隊、ラッパを吹く天使、 鉱夫たちのパレード、サンタクロース、 梯子を持ったシュバルツ・ペーター、 おもちゃ売りの少…

■ クリスマス・ピラミッド・その2

午後十時半、 クリスマス・ピラミッドの組み立てを開始する。 土台となる八角形のプレートを置き、 綺麗に削りあげられた八本の支柱をボルトで固定する。 その支柱の上に八角形のプレートを置き、 八本の支柱をボルトで固定する・・・。 作業はその繰り返し…

■ クリスマス・ピラミッド・その1

午前二時、胸騒ぎを覚える。 アトリエの鍵を開け、メールをチェックする。 「ドレスデンの飛行場でアクシデントがあった」 「飛行機にエンジン・トラブルがあった模様」 「彼らはフランクフルトから別便でそちらに向かう」 「韓国のソウル経由で日本に向かう…

■ ・・・ねばならない

今日は十一月十三日・・・。 今日はミュンヘンからGさんがいらっしゃる。 午後六時半、JR三宮駅でお会いする予定。 明日は、エルツ地方の「GAHLENZ/ガーレンツ」から 四人のおもちゃ職人たちがやって来る。 到着時間は午前八時五十五分。 関西空港で合流…

■ MEPHISTO

ドイツに出発するまであと二週間。 ドイツの冬はとても厳しい。 底のしっかりとした靴を履いていなければ、 足の裏から石畳の冷たさが這い上がってくる。 そんなワケで、昨夜から靴の手入れを始める。 汚れを落とし、ミンク・オイルをすり込む。 ミンク・オ…

■ あなただけ今晩は

ゆったりと風呂に入る。 頭のてっぺんから爪先まで綺麗に洗った後、 仕上げに「BVLGARI POUR HOMME」をつける。 紅茶のようないい香りがする・・・。 六甲山の夜はめっきり冷えるようになった。 炬燵に脚を突っ込み、 ウイスキーをチビチビやりながら、 「あ…

■ TWIGGY

最寄の銀行に出かける。 店内を見渡していたところ、 某クレジット会社のパンフレットが目に付く。 あの「TWIGGY」の顔が印刷されたパンフレット。 いや、実に懐かしい・・・。 思わず職場に持ち帰る。 「TWIGGY」は、今から四十年ほど前、 世界を叉に掛けて…

■ 柿

「果物の中では柿が一番好き」と、 いつだったか、そんな話をKさんにした憶えがある。 それを忘れずにいてくださったのだろう、 今朝、Kさんから山ほどの柿が職場に届く。 Kさんは東京の目黒にお住まいだが、 奈良県吉野に柿の生る山を持っていらっしゃる…

■ 辛美人

鳥取県倉吉から津山を経由して神戸に帰る。 美味い!と評判の「辛美人」を買うため、 鏡野町の奥津温泉に立ち寄る。 「辛美人」は唐辛子を漬け込んだ醤油。 「辛美人」は鏡野町の周辺でしか買えない。 秋に収穫した唐辛子を三ヶ月ほど塩漬けにし、 冬、雪の…

■ 鳥取

今、十一月六日の午後八時。 コーヒーを飲んでいたら、 Mさんから連絡が入る。 今から鳥取に出かけなければならない。 来年の三月、鳥取のある場所に 幅四メートルのからくりを納めることになっている。 古い建物を改装することになっているのだが、 からく…

■ 韓国・その3

「韓国民俗村」に出かける。 約三十万坪の敷地の中に、 李氏朝鮮時代の民家が三十軒ほど復元されており、 昔の韓国の暮しが体験できるようになっている。 農家の屋根は丸く藁で葺かれている。 屋根の形を丸から三角に変え、 藁葺きを萱葺きに変えれば、 昔の…

■ 韓国・その2

今日は午後二時から講義が始まる。 それまでの時間を利用し、 世界遺産に指定された「華城」に出かける。 チケット売り場で入場券を買っていると、 「日本の方ですか?」、と声がかかる。 振り向くと、上品な老紳士が立っていた。 頂戴した名刺には 「水原華…

■ 韓国

韓国に出かける。 関空からインチョン空港までの飛行時間は二時間弱。 大阪〜札幌間とあまり変わらない。 隣国がこんなにも近いとは思わなかった・・・。 空港で水原女子大学のT教授の出迎えを受ける。 「水原」と書いて「SUWON/スーウォン」と読む。 「水…

■ 地上最強

昨晩は制作を中断し、いつもの喫茶店に出かける。 明日から韓国のソウルに出かける予定。 二泊三日の旅。 ある女子大で講義を行わなければならないが、 私は韓国の言葉が喋れない。 当然、通訳が必要になってくる。 そうなると、 あてがわれた持ち時間は半減…

■ 原稿・その2

Oさんにメールを送ったまでは憶えているのだが、 昨晩は原稿用紙とにらめっこしたまま眠ってしまった。 「AMONTILLADO」を飲みすぎたのだろう、と思う。 明後日から韓国に出張。 明日はその準備に追われることだろう。 今日中に原稿を仕上げてしまわなけれ…

■ 原稿

雑誌編集者のOさんから電話が入る。 「あれ、出来た?」 「あれって何だっけ?」 「頼んでた原稿!」 「アッ、忘れてた・・・」 「締め切りは明日だから、よろしくね!」 「何文字書けばいいんだっけ・・・?」 「二千字!」 「計算すると四百字詰め原稿用…

■ 岡山

職員のMと岡山NHKに出向く。 久しぶりの岡山。 曲がり終えてからウインカーを出す車。 ウインカーも出さずに車線を変更する車。 相変わらず、岡山のドライバーのマナーは悪い。 ウインカーの調子が悪いのだろうか? ひょっとしたら、 岡山で販売される車…

■ 熊

今朝は五時に起床。 終夜営業のガソリン・スタンドに立ち寄り、 早朝の中国道を西に向かって走る。 自宅に辿り着いたのは八時を少し過ぎた頃だった。 「庭に植わっている合歓の木の辺りに熊が出た!」、 という話を妻から聞かされる。 今秋は熊の目撃談をよ…

■ 白日夢

昨日は大阪の「フェニックス・ホール」に出かけていた。 今日も朝から大阪に出かける。 一仕事終え、瓦町の小洒落たカフェで昼食をとる。 今日はポカポカと陽射しが暖かい。 次の打ち合わせまで一時間ほどある。 腹が一杯になったからだろう、 座席に座った…

■ 木琴とマリンバ

「通崎睦美」さんのリサイタルに出かける。 リサイタルのタイトルは「木琴とマリンバ」。 バックは「京都フィルハーモニー室内合奏団」。 プログラムの第一部は 「バイロン・ブルック」の「GEE WHIZZ」から始まる。 競馬用語で「それ行け!」という意味であ…

■ 大掃除

置いたはずのコンパスが無くなり、 作ったばかりのパーツが無くなる。 こういう現象を「神隠し」と呼ぶのだろう。 今朝も、 買ったばかりの絵筆の行方が分からなくなる。 「神隠し」現象は今に始まったことではなく、 アトリエでは数年前から頻繁に起こって…