2007-01-01から1年間の記事一覧
義母は今年で九十二歳になる。 足腰はまだまだ丈夫で、 スーパー・マーケットの階段など、 スタスタスタ・・・と駆け上がってしまう。 達者な婆さんではある。 独り暮らしであるから、 調理器具などはすべて電化にしておいたのだが、 とうとう、頭に霞がかか…
昨日の日記に書いた「ソイレント・グリーン」は、 アメリカのSF作家である 「ハリー・ハリソン」が著した小説であった。 「ソイレント・グリーン」のことを書いていて、 SFの父と呼ばれた 「ジュール・ベルヌ」のことを思い出す。 今から二百年ほど前、 「ベルヌ」…
東京発十六時十三分「のぞみ43号」に飛び乗る。 窓の外では次第に日が暮れていく。 車窓にカメラを向け、いたずらにシャッターを切る。 「モンドリアン」の「コンポジション」には程遠いが、 それなりに抽象的な面白い画像が得られる。 中には、「ブロードウェイ・…
新潟県の中越地方を襲った、 いわゆる「中越沖地震」が起きたのは、 この七月十六日の午前十時ころのことだった。 今日、東京から長岡を経由して柏崎に向かう。 柏崎から刈羽村に向かう途中、 「中越沖地震」の被害について、 タクシーの運転手はいろいろと話を…
午前十一時三十八分発「のぞみ14号」に乗り、 新神戸から東京に向かう。 神田小川町における打ち合わせを済ませ、 午後五時、 六本木にて、某ビルのイベント企画担当者と会う。 会議にはT社のIとKも同席していた。 私はドイツ・エルツ地方で作られるあるモ…
K芸工大における三日目の講義に出かける。 五人の男子学生を相手に、 おもちゃのデザインの仕方、 おもちゃの作り方を教えているのだが、 男子学生ばかりのクラスであるから、 ついつい話題は女性のことに偏っていってしまう。 「どうやって口説いたらええの…
技術の進歩や情報の多様化、 大量に溢れる商品と、 それに伴う消費構造の変化は、 社会に様々な影響を及ぼしている。 特に、一九五十年代の後半からは、 産業社会は急激な変化を遂げたように思える。 それを後押ししたのが、 テレビという、 まったく新しい…
島根にお住まいのSさんとYさんが、 鳥取にお住まいのOさんを連れていらっしゃる。 鳥取県と岡山県と島根県、 その三県にまたがる大山の麓において、 あるプロジェクトが進行しつつあるらしい。 「そのプロジェクトに参加しないか!?」、 というお話であ…
ポツダムにお住まいの 「セバスチャン」さんと「トーマス」さんから、 「ヴォイチェフ・クバシュタ」の資料が届く。 ファイルを開いてみると、 そこには約二百点もの画像が添付されていた。 手元にある資料には、 「クバシュタ」が手がけた最初のしかけ絵本…
映画「WHISKY」を観る。 ウルグアイで靴下の製造工場を営むハコボ。 そのハコボの工場で働いているマルタ。 二人は十年一日のごとく、 その生活のスタイルを変えようとしてこなかった。 ハコボの母親が死んで一年目、 その墓石建立の日に合わせて、 ハコボの…
過日、Nさんから、 「大阪でビア・サミットが開催されます」 「期間は十二日から十四日までの三日間」 「会場には世界中のビールが集まります」 「一緒に飲みませんか?」、 というメールが届く。 「万難を排して伺います」、と返事しておいた。 三宮発七時…
昨日作った 「みかけはこわいがとんだ純情な人だ」、 は仲間内でとても評価が高かった。 仲間内における評価は評価の内に入らないが、 それでも、 評価が低いよりは高い方がいいに決まってる。 で、今日はそれをアレンジしたモノを作ることにした。 「ハート…
先日から「琵琶湖ビエンナーレ」が開かれている。 一昨日、 その会場でワークショップを開催したのだが、 用意していった針金が大量に余ってしまった。 自宅に針金を持ち帰り、 グチャグチャといじくっているうち、 見かけの怖いアンチャンの顔が出来上がる…
昨夜、 近江八幡から神戸のアパートに帰り着いたのは、 深夜の一時を少し過ぎていた。 風呂に入り、 サッパリしたところで、酒を飲む。 午前三時に就寝。 今朝は午前六時に起床。 七時、岡山の職場に向かって出発する。 今日は三連休の最終日。 中国自動車道…
近江八幡に出かけ、 「旧・伴家住宅」において、ワークショップを開く。 ワークショップのタイトルは、 「針金で空間に絵を描こう」。 様々な細さの針金を用意し、 ペンチや指を使って様々な形を作ろう、という試み。 午前中のワークショップに集まってくだ…
地元のFM局に出かける。 今月から、第一金曜日午後四時からの番組に、 レギュラーとして出演することになった。 おもちゃの話、子どもの頃の話、 友達の話、家族の話、恋の話・・・。 「とにかく、何でもいいから喋れ」、 と局のMさんが言うので引き受け…
岡山からKH君がアトリエにやって来る。 昼にカレー・うどんをご馳走したら、 急ぎの仕事を手伝ってくれた。 KH君と談笑していると、 EHがフラリとアトリエに入ってきた。 「おぅ、久しぶりやなぁ・・・」 「九州から東京に帰る途中に立ち寄ったんだけ…
K芸工大における講義二日目に出かける。 今日は、ボール盤を轆轤(ろくろ)代わりに使う方法、 ベルト・サンダーで円盤を作る方法を教える。 まずは時間を与え、 「どうすればベルト・サンダーで円盤が作れるか?」、 その方法を考えさせることにする。 与…
今朝は六時に起床。 YさんとSさんを車にお乗せし、鳥取県に向かう。 中国道をいくらも走らないうち、 「おい、運転代われよ」、とYさんが言う。 YさんもSさんも御歳六十七歳のご老人だが、 昔は六甲山の山坂道で腕を磨いた、という、 いわゆる初代「サ…
「ミネストローネ」と「にぬき」、 「ミネストローネ」と「にぬき」の間には、 実は何の関連もない・・・。 「MOKUBA」で「ミネストローネ」を食べながら、 「にぬき」について語り合った、というだけの話である。 関西では「茹で卵」のことを「にぬき」と表…
映画「ひまわり」を観る。 制作は「カルロ・ポンティ」 監督は「ヴィットリオ・デ・シーカ」 理髪師の娘のジョヴァン二役には「ソフィア・ローレン」 配線工のアントニオ役には「マルチェロ・マストロヤンニ」 音楽は「ヘンリー・マンシーニ」 今から三十三…
九月二十五日の日記に、 山梨にお住まいの武珍さんからコメントが寄せられる。 その寄せられたコメントで思い出した出来事。 数年前、からくり人形の制作依頼がP社からあった。 F市の仕事であったが、 今もそのからくり人形は元気に働いてくれている。 過…
疲れていたのだろう、 大きな失敗をしてしまった。 三十個の部品を作り直す。 部品が出来上がり、組み立てを始める。 同じところで失敗をしていた・・・。 また、同じ部品を三十個作り直す羽目になる。 今度は上手くいった。 疲れていたのだろう、きっと。 …
今日、また、 「感性豊かに子が育つようなおもちゃありますか」、 とある母親から訊かれる・・・。 またか!、なのであるね。 確か二年ほど前の日記にも書いた憶えがあるが、 そんなおもちゃがあるのなら、 こちらが教えていただきたいほどである。 おもちゃ…
今日からK芸工大における講義が始まる。 時間は午後二時四十分から六時までの約三時間。 打算的というか、この世知辛い時代において、 好きな木工で身を立てて生きていきたいと、 私の講義を受けに来た学生は五名であった。 しかも、全員が男子学生。 工房…
S社のK氏から連絡が入る。 ある商業施設のため、 からくり人形を制作して欲しい、という電話。 K「一体の価格はどれくらいになる?」 私「おおよそ二百万円から二百五十万円の間かな」 K「なんでそんなに高いの?」 私「なんで、って仰られても・・・」 …
二週間前に買ったばかりの「DEMIO SPORT」だが、 その走行距離が二千キロを超えてしまった。 相変わらず移動の多い日々を送っている。 なぜこうも移動が多いのか・・・? つらつら考えるに、 周りに仕事を任せられる人間がいない、 ということに原因があるよ…
午前八時半、神戸の街に向かって出発。 九時半、「ヒリック」さんと通訳のTさんをお乗せし、 神戸の職場に向かう。 午前十一時半、 「ヒリック」さんと通訳のTさんをお乗せし、 新幹線の新神戸駅までお送りする。 午後六時、岡山の自宅に向けて出発。 今夜…
午後四時、 通訳のTさんと「ヒリック」さんを車にお乗せし、 神戸の職場に向かう。 彼は植物にとても興味があるらしく、 日本とドイツにおける植生の違いについて、 おもちゃの加工に適した材木について、 車窓から見える木々について、 様々な疑問を投げか…
スイス「Naef/ネフ」社のチーフ・デザイナー、 「Heiko Hillig/ハイコ・ヒリック」さんが来日される。 午後四時、香寺町の「日本玩具博物館」で、 N社のNさん、「ヒリック」さんと待ち合わせる。 「ヒリック」さんとは、 今年の二月にニュールンベルクで…