2007-01-01から1年間の記事一覧

■ 義母の引越し

義母は今年で九十二歳になる。 足腰はまだまだ丈夫で、 スーパー・マーケットの階段など、 スタスタスタ・・・と駆け上がってしまう。 達者な婆さんではある。 独り暮らしであるから、 調理器具などはすべて電化にしておいたのだが、 とうとう、頭に霞がかか…

■ ジュール・ベルヌ

昨日の日記に書いた「ソイレント・グリーン」は、 アメリカのSF作家である 「ハリー・ハリソン」が著した小説であった。 「ソイレント・グリーン」のことを書いていて、 SFの父と呼ばれた 「ジュール・ベルヌ」のことを思い出す。 今から二百年ほど前、 「ベルヌ」…

■ ソイレント・グリーン

東京発十六時十三分「のぞみ43号」に飛び乗る。 窓の外では次第に日が暮れていく。 車窓にカメラを向け、いたずらにシャッターを切る。 「モンドリアン」の「コンポジション」には程遠いが、 それなりに抽象的な面白い画像が得られる。 中には、「ブロードウェイ・…

■ 新潟中越沖地震

新潟県の中越地方を襲った、 いわゆる「中越沖地震」が起きたのは、 この七月十六日の午前十時ころのことだった。 今日、東京から長岡を経由して柏崎に向かう。 柏崎から刈羽村に向かう途中、 「中越沖地震」の被害について、 タクシーの運転手はいろいろと話を…

■ プライド

午前十一時三十八分発「のぞみ14号」に乗り、 新神戸から東京に向かう。 神田小川町における打ち合わせを済ませ、 午後五時、 六本木にて、某ビルのイベント企画担当者と会う。 会議にはT社のIとKも同席していた。 私はドイツ・エルツ地方で作られるあるモ…

■ 講義・四日目

K芸工大における三日目の講義に出かける。 五人の男子学生を相手に、 おもちゃのデザインの仕方、 おもちゃの作り方を教えているのだが、 男子学生ばかりのクラスであるから、 ついつい話題は女性のことに偏っていってしまう。 「どうやって口説いたらええの…

■ spiel gut/シュピール・グート

技術の進歩や情報の多様化、 大量に溢れる商品と、 それに伴う消費構造の変化は、 社会に様々な影響を及ぼしている。 特に、一九五十年代の後半からは、 産業社会は急激な変化を遂げたように思える。 それを後押ししたのが、 テレビという、 まったく新しい…

■ するめ麹漬

島根にお住まいのSさんとYさんが、 鳥取にお住まいのOさんを連れていらっしゃる。 鳥取県と岡山県と島根県、 その三県にまたがる大山の麓において、 あるプロジェクトが進行しつつあるらしい。 「そのプロジェクトに参加しないか!?」、 というお話であ…

■ VOJTEC KUBASTA・その2

ポツダムにお住まいの 「セバスチャン」さんと「トーマス」さんから、 「ヴォイチェフ・クバシュタ」の資料が届く。 ファイルを開いてみると、 そこには約二百点もの画像が添付されていた。 手元にある資料には、 「クバシュタ」が手がけた最初のしかけ絵本…

■ WHISKY

映画「WHISKY」を観る。 ウルグアイで靴下の製造工場を営むハコボ。 そのハコボの工場で働いているマルタ。 二人は十年一日のごとく、 その生活のスタイルを変えようとしてこなかった。 ハコボの母親が死んで一年目、 その墓石建立の日に合わせて、 ハコボの…

■ International Beer Summit

過日、Nさんから、 「大阪でビア・サミットが開催されます」 「期間は十二日から十四日までの三日間」 「会場には世界中のビールが集まります」 「一緒に飲みませんか?」、 というメールが届く。 「万難を排して伺います」、と返事しておいた。 三宮発七時…

■ ハートがドキドキ

昨日作った 「みかけはこわいがとんだ純情な人だ」、 は仲間内でとても評価が高かった。 仲間内における評価は評価の内に入らないが、 それでも、 評価が低いよりは高い方がいいに決まってる。 で、今日はそれをアレンジしたモノを作ることにした。 「ハート…

■ みかけはこわいがとんだ純情な人だ

先日から「琵琶湖ビエンナーレ」が開かれている。 一昨日、 その会場でワークショップを開催したのだが、 用意していった針金が大量に余ってしまった。 自宅に針金を持ち帰り、 グチャグチャといじくっているうち、 見かけの怖いアンチャンの顔が出来上がる…

■ まぐろ

昨夜、 近江八幡から神戸のアパートに帰り着いたのは、 深夜の一時を少し過ぎていた。 風呂に入り、 サッパリしたところで、酒を飲む。 午前三時に就寝。 今朝は午前六時に起床。 七時、岡山の職場に向かって出発する。 今日は三連休の最終日。 中国自動車道…

■ 琵琶湖ビエンナーレ・その2

近江八幡に出かけ、 「旧・伴家住宅」において、ワークショップを開く。 ワークショップのタイトルは、 「針金で空間に絵を描こう」。 様々な細さの針金を用意し、 ペンチや指を使って様々な形を作ろう、という試み。 午前中のワークショップに集まってくだ…

■ 生放送

地元のFM局に出かける。 今月から、第一金曜日午後四時からの番組に、 レギュラーとして出演することになった。 おもちゃの話、子どもの頃の話、 友達の話、家族の話、恋の話・・・。 「とにかく、何でもいいから喋れ」、 と局のMさんが言うので引き受け…

■ 友あり遠方より来る

岡山からKH君がアトリエにやって来る。 昼にカレー・うどんをご馳走したら、 急ぎの仕事を手伝ってくれた。 KH君と談笑していると、 EHがフラリとアトリエに入ってきた。 「おぅ、久しぶりやなぁ・・・」 「九州から東京に帰る途中に立ち寄ったんだけ…

■ 講義・三日目

K芸工大における講義二日目に出かける。 今日は、ボール盤を轆轤(ろくろ)代わりに使う方法、 ベルト・サンダーで円盤を作る方法を教える。 まずは時間を与え、 「どうすればベルト・サンダーで円盤が作れるか?」、 その方法を考えさせることにする。 与…

■ 神戸〜鳥取〜島根〜神戸

今朝は六時に起床。 YさんとSさんを車にお乗せし、鳥取県に向かう。 中国道をいくらも走らないうち、 「おい、運転代われよ」、とYさんが言う。 YさんもSさんも御歳六十七歳のご老人だが、 昔は六甲山の山坂道で腕を磨いた、という、 いわゆる初代「サ…

■ ミネストローネとにぬき

「ミネストローネ」と「にぬき」、 「ミネストローネ」と「にぬき」の間には、 実は何の関連もない・・・。 「MOKUBA」で「ミネストローネ」を食べながら、 「にぬき」について語り合った、というだけの話である。 関西では「茹で卵」のことを「にぬき」と表…

■ ひまわり

映画「ひまわり」を観る。 制作は「カルロ・ポンティ」 監督は「ヴィットリオ・デ・シーカ」 理髪師の娘のジョヴァン二役には「ソフィア・ローレン」 配線工のアントニオ役には「マルチェロ・マストロヤンニ」 音楽は「ヘンリー・マンシーニ」 今から三十三…

■ ブローカー

九月二十五日の日記に、 山梨にお住まいの武珍さんからコメントが寄せられる。 その寄せられたコメントで思い出した出来事。 数年前、からくり人形の制作依頼がP社からあった。 F市の仕事であったが、 今もそのからくり人形は元気に働いてくれている。 過…

■ 琵琶湖ビエンナーレ

疲れていたのだろう、 大きな失敗をしてしまった。 三十個の部品を作り直す。 部品が出来上がり、組み立てを始める。 同じところで失敗をしていた・・・。 また、同じ部品を三十個作り直す羽目になる。 今度は上手くいった。 疲れていたのだろう、きっと。 …

■ 感性・その2

今日、また、 「感性豊かに子が育つようなおもちゃありますか」、 とある母親から訊かれる・・・。 またか!、なのであるね。 確か二年ほど前の日記にも書いた憶えがあるが、 そんなおもちゃがあるのなら、 こちらが教えていただきたいほどである。 おもちゃ…

■ 講義・二日目

今日からK芸工大における講義が始まる。 時間は午後二時四十分から六時までの約三時間。 打算的というか、この世知辛い時代において、 好きな木工で身を立てて生きていきたいと、 私の講義を受けに来た学生は五名であった。 しかも、全員が男子学生。 工房…

■ 舞台

S社のK氏から連絡が入る。 ある商業施設のため、 からくり人形を制作して欲しい、という電話。 K「一体の価格はどれくらいになる?」 私「おおよそ二百万円から二百五十万円の間かな」 K「なんでそんなに高いの?」 私「なんで、って仰られても・・・」 …

■ 2035Km

二週間前に買ったばかりの「DEMIO SPORT」だが、 その走行距離が二千キロを超えてしまった。 相変わらず移動の多い日々を送っている。 なぜこうも移動が多いのか・・・? つらつら考えるに、 周りに仕事を任せられる人間がいない、 ということに原因があるよ…

■ Tさん

午前八時半、神戸の街に向かって出発。 九時半、「ヒリック」さんと通訳のTさんをお乗せし、 神戸の職場に向かう。 午前十一時半、 「ヒリック」さんと通訳のTさんをお乗せし、 新幹線の新神戸駅までお送りする。 午後六時、岡山の自宅に向けて出発。 今夜…

■ Heiko Hillig・その2

午後四時、 通訳のTさんと「ヒリック」さんを車にお乗せし、 神戸の職場に向かう。 彼は植物にとても興味があるらしく、 日本とドイツにおける植生の違いについて、 おもちゃの加工に適した材木について、 車窓から見える木々について、 様々な疑問を投げか…

■ Heiko Hillig

スイス「Naef/ネフ」社のチーフ・デザイナー、 「Heiko Hillig/ハイコ・ヒリック」さんが来日される。 午後四時、香寺町の「日本玩具博物館」で、 N社のNさん、「ヒリック」さんと待ち合わせる。 「ヒリック」さんとは、 今年の二月にニュールンベルクで…